昨日、ふらりと出かけた先は
神奈川大学横浜キャンパスにある
常民文化ミュージアムの企画展
「布と衣ー刺し子ー 渡部つとむコレクション」です。
庄内地方で橇(ソリ)を引く時に着用した「袖無し」が展示されています。 この作業着の現物がこれだけ集まるのは珍しいことだと思います。 機能は共通していて橇引きの引き縄があたる部分が補強されたデザインになっていますが、着用した人は異なりますから、サイズがいろいろあります。 大きいお父さん、小柄なおじいちゃん、その人、その家族の営みが見えてくるような気がしました。 肩に刺した模様は災いを防ぐといわれている柿の柄が好まれていたそうです。 縞の布地に刺し子模様がとてもモダンです。 刺し子模様でどの人が刺したかもわかって山で遭難した人の身元確認になることもあったそうです。
隣の部屋では「生活の記録」、「海と暮らしの知恵」、
そして「布とくらし」の展示がありました。
衣服のミニチュアがとてもかわいい^-^
古着を縫った雑巾は正方形で、
パッチワーク作品のようです。
博物館の資料ですから、何家の誰の服をほどいて
縫ったものかの記載がありました。
そういう資料作りしてみたいです。
現代の服もいつか博物館に飾られる日がくるのしょうか。
断捨離してなんでも捨てないほうがいいのかしら。
中身が入ったままの裁縫箱もありました。
この持ち主は、かぎ針で編み物をしたり、
子供の服の繕いにアプリケをしていたのかもしれないな、
と想像しながら見ました。
つぎはぎのある、「ぼろ」と言われる布や服の
カッコよさったら!
ちいさいながら、とても楽しめた展示でした。