ノコノオト noko_note

nokoの雑記帳  あれこれつれづれ

ご近所散歩のおまけ

午前中の「ゆる体操」で体をほぐし、午後は久しぶりにいつもの道を歩く。

 

旅先で出会う真新しい景色に胸を躍らせるのもいいけれど、見慣れたご近所を歩く時間には、それとはまた違う、安心感があります。

 

ふと目をとめると、アジサイの傍らで、もう萩の花が咲き始めているのを見つけました。 「おや、もう秋の気配かしら」と驚いたのですが、調べてみれば萩の見頃は七月から九月にかけてなのだそう。 早いものですね、と呟きかけて、はっと気づく。

カレンダーはもう七月。

(オットの誕生日月間の始まりです😊)

 

季節は、ワタシの歩幅より少し先を歩いているようです。

 

今日の散歩の、もうひとつの目的地は地区センターでした。 実は、大規模修繕工事の音がにぎやかで、静けさを求めてちょっとした「避難」のつもりで出かけたのです。

 


涼しい図書室の棚から一冊を手に取り、椅子に腰を落ち着けて、二章までゆっくりとページをめくりました。

物語の続きをあとに残しておくのも、なんだか嬉しい愉しみです。

 

騒がしい工事の音を逃れて出かけた先で、思いがけない花の便りに出会い、静かな読書の時間にも恵まれる。

 

暮らしのなかの小さな困りごとも、見方ひとつで、こんなふうに心地よいおまけを連れてきてくれるものですね。

 

 

近畿の旅⑧ 和久傳ノ森~森の中の家 安野光雅館へ 2026/6/21(日)

今日から7月。

そして、今日はオットの誕生日。

特別なことをしない我が家ですが、

近畿の旅で買ったお土産のお菓子を二人で食べてお祝いにします。

いつも通りに過ごせることが、なんといっても幸せです。

 

そして、非日常を味わった近畿の旅の記録はまだ続きます(^^)

 

~~~~~

 

久美浜駅方面からバスに乗り「谷工業団地前」で下車。

道を渡った先の車道を歩いて、5分ほどで「和久傳ノ森(わくでんのもり)」のエントランスに到着します。

 

 

左手の三角屋根はレストラン「MORI」。
その名前は、和久傳ノ森のシンボルツリーである桑の樹が、イタリア語で「モーリ」と言うことにちなんでつけられたそうです。

 

 

そして右手が、安藤忠雄氏設計の美術館「森の中の家 安野光雅館」です。
長い回廊を歩いた先にどんな世界が広がるのか、期待が膨らみます。

展示室内の撮影はできませんが、この日の2階での企画展示は、第37回 安野光雅生誕100年『きつねがひろったイソップものがたり』『昔のこどもたち』。1階は「日本の風景」の展示でした。

 

 

第37回 安野光雅生誕100年

『きつねがひろったイソップものがたり』

『昔のこどもたち』

 

 

 

午後1時ちょっと過ぎに美術館に到着したのですが、来館者がとても多くてチケットを買うのに少し時間がかかりました。

ワタシの番になると、スタッフの方から、 「これから演奏会が始まるので、2階のみの観覧になります。もし1階もご希望でしたら、午後3時過ぎのほうがよろしいかと、、、」と案内されました。 「帰りのバスの時間に間に合わないので、2階だけでいいのでお願いします」と伝え、入館チケットを購入しました。

 

中に入ると、1階展示室には椅子が並び満席です。観客に向けて、この美術館の開館9周年記念のイベントだということを説明されていました。

 

まあ、そうだったのですか! そんなこととは知らずに、偶然に訪問できたことを嬉しく思いました。

 

演奏を聴く人のじゃまにならないように、そーっと階段を上り、2階へ。
イソップ物語を安野さん流にアレンジした、ウィットに富んだ作品をじっくり見ていると、ほどなくしてギターの演奏が聞こえてきました。

 

「旅」がテーマの選曲らしく、耳馴染みのある曲が続きます。何曲目かで、映画『ひまわり』のテーマが演奏されました。この映画をHapoさん(母)が好きだったと思い出し、まるでHapoさんと一緒に展示を観ているような気持ちに。音楽で記憶の旅をした気分になりました。

 

その後も、ギターの心地よい演奏を聞きながら『昔のこどもたち』も懐かしく鑑賞。 この旅の前に安野光雅さんの『絵のある自伝』を読んでいたので、「あの場面、この場面」と安野さんの子供時代にHapoさんの子供時代も重なって、ほのぼのとした気分で見ることができました。

 

原画展を堪能してから、1階の売店へエレベーターで降りて絵葉書を購入。

するとスタッフの方が、「1階をご覧になれず、2階もゆっくりとお楽しみになれなかったかもしれず、お詫びのしるしです」と、あるものを下さいました。

「お詫びどころか、思いがけずギター演奏とともに安野さんの作品を見ることができて、とてもいい時間を過ごさせていただきました」とお伝えし、ご配慮とご厚意に感謝してその品を遠慮なくいただくことにました。今日もまたサプライズギフトをいただいて、なんて幸せなことだろうとしみじみ思いました。

 

幸せの余韻の中で、工房レストラン「MORI」で休憩。

れんこん菓子「西湖(せいこ)」と抹茶のセットを頂きました。

つるんとして、美味しい♪

 

窓の外の景色を見ていると、「おや……?」

 

 

「シカ、、、鹿ですか?」

 

鹿ですね。

 

お店の方のお話では、可愛いけれど食害があって困っているそうです。美味しそうな果樹があるから、鹿もここがお気に入りなんでしょうね。

 

その胡桃(くるみ)や桑の実が育つ「和久傳の森」を散策。

 

いったん外に出てから、隣の工房へも立ち寄りました。

回廊になっていて、窓越しに製造風景を見ることが出来ました。たった今食べてきた「西湖」を手早く笹に包むところも見ることができて感激です。

 

観ること、食べること、そしておもいがけず「聴くこと」も楽しめた和久傳ノ森でした。

mori.wakuden.kyoto

 

 

 

帰りのバスの時間がそろそろなので、来た道を帰ります。 予定時間より3分遅れてのバス到着に少しドキドキしましたが、久美浜駅で乗る列車までは10分ほど余裕があったので、無事に乗り継ぎができました。

 

そして、人生初の京都丹後鉄道に乗り、JR福知山線に乗り換えて、今夜の宿泊地へ向かいます。

 

 

2026年6月に読んだ本

近畿の旅レポは、まだ続きますが、今日は6月の読書のことを記します。

旅行にも本を持参しようかと思ったのですが、荷物の重さを考慮してあきらめました。けれど、旅の途中でとあるエッセイ集を頂いて、それが移動中の供になりました。

 

 

・毎日、一輪。  小野木彩香/著

hapo-mina.hatenablog.com

 

 

 

・アンと幸福  坂木司/著

hapo-mina.hatenablog.com

 

 

 

・水は動かず芹の中  中島京子/著

hapo-mina.hatenablog.com

 

 

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そして昨日は、ベランダ柵が撤去されました。

 

新しくするから、外すのは分かっていたことなのに

お隣との仕切り板も外されていて、びっくり!

風通しは良くなりそうですが、

洗濯物を干せる日は

ちょっと気まずくなるかもしれませんね(^^ゞ

 

と、思っていたら仮の仕切りと柵が、すぐに取り付けられました。

 

 

 

曇り時々晴れだった昨日。

ネット越しでも青空が見えるのは嬉しい。

 

図書館に予約本を取りに行った帰りにヘアカット✂️もして、

ワタシの頭も風通しが良く、

ハレバレ~となりました(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近畿の旅⑦ 久美浜さんぽ 2026/6/21(日)

5日目の朝は晴れ。

 

ホテルの部屋の窓からは、牡蠣棚の浮かぶ久美浜湾が臨める。

 

 

ホテルの送迎バスで京丹後鉄道の久美浜駅に送っていただく。

お寺のような重厚な瓦屋根の久美浜駅は、かつての「久美浜県庁」をモチーフにした建物です。

改札はこんな感じ。 ↑ 有人ですが、改札機や券売機はありません。

帰りの乗車が慌ただしくなるかもしれないので、帰りの切符を窓口で事前購入しておきました。 

豊岡駅でJRに乗り継ぐのですが、「硬券での発券になるので、自動改札が通れないですよ」と教えていただいたので、切符は京丹後鉄道分だけの「久美浜から豊岡駅」までとしました。 豊岡駅ではICカードが使えるのでその方が乗り換えが便利だとのこと。 事前に聞いておいてよかったです。

 

 

 

 

駅のコインロッカーに荷物を預ける。

ここは小サイズ(といっても、他でいうところの中サイズ)が、200円でした。

 

この旅の心強い味方のコインロッカー。

おかげで、身軽に街歩きを楽しめます。

 

さっそく旧久美浜町役場の建物が見えました。

現在はカフェとして利用されていて地域のコミュティスペースになっているようです。



歩いていると玄関先に七夕の笹が飾られているのが目に留まります。

ちょうど、玄関先のお掃除をされている方がいらしたのでお聞きすると、七夕だけでなく季節ごとに飾りをするとのこと。 

他にどんな飾りをされるのかまでは聞くことはできませんでしたが、「季節ごとに何かを飾るっていいなぁ~」と思いながら散歩を続けました。

 

歩いている道にある「久美浜湾沿岸の商家建築群」は、文化的景観として京都府に選定されています。

古い建物を利用したカレー屋さんがありました。

 

街並みを楽しみながら綿徳商店に行き、

 

「鯛せんべい」と「お茶漬けわかめ」をお土産に買うと、「せんべいの切れ端」をおまけに下さる。 

 

奥には丸い焼き機が置かれていて、写真を撮っていいですか?とお尋ねすると電灯をつけ、作り方の手順を説明して下さいました。 

ガス火で焼くとのことで、「夏場は特に大変ですね。」とお声をかけると、「夏は朝早い、涼しいうちに焼くようにしているのよ」と女将さん。 

その後、ここでも「どちらから? これからどちらへ?」と聞かれて旅の行程をお話しすると、明日から行く場所がなんと女将さんのご出身地らしく「近畿をぐるりと周るのね~。楽しんでね。冬は牡蠣やコノシロが美味しいからぜひまた来てくださいね」と笑顔で送り出して下さいました。

この旅で「楽しんでね」と何度も声をかけて頂いて、「楽しまなくっちゃ(^^♪」と言う気持ちがますます膨らんでいきます。

 

その後は「十楽」という方面へ行き、

↑ 湾と道路の近さが伝わるでしょうか。

このすぐそばの酒蔵で日本酒を買いたかったのですが、あいにく定休日でした。

でも、これから行く稲葉本家の売店でも買えるのはリサーチ済みです。

 

久美浜湾を臨み、来た道を戻りつつ久美浜公園へ立ち寄りました。 

 

久美浜は入り江になっている穏やかな湾ですが、日本海につながっています。


自分もこんな風に穏やかに過ごしていけるようになりたいものです。

 

 

街道筋にある「豪商稲葉本家」を見学。

www.inabahonke.com

 

 

ここは無料で拝見することができます。

ハートマークに見える葵の葉紋の窓。

縁結びや、夫婦円満スポットらしいです♡

 

 

 

ここに来るまでの列車の車窓からも感じたのですが、黒い瓦屋根の重厚感のある街並みがとても素敵でした。


 

奥のお食事処「吟松亭」で、本家のばら寿司定食(ぼたもち1個付き)を注文。

こんなに食べられるかしらと思いつつも、美味しくてペロリと食べちゃいました(^^)

お椀のお吸い物には、なんと鯛せんべいが具になって入っていました。 買った鯛せんべいで家でも試してみようっと♪

 

 

お庭の緑を眺め、涼しい風が吹き抜ける座敷でしばしまったりしましたが、そろそろ次の目的地へ向かう時間です。

 

 

 

その前に、先ほど見かけた街道の七夕飾りのことが気になり、職員の方に伺ってみました。「先ほど町の方に、季節ごとに飾りをされているとお聞きしたのですが、これは昔からの風習なのですか?」

すると、「町おこしで観光のために飾るようになったもので、昔からの風習ではないんですよ。他にはひな祭りと鯉のぼりを飾ります」とのこと。

「それでも、この飾りが百年後にはこの町の風習として定着していくかもしれませんね。七夕飾りを眺めながらの街歩き、とても楽しかったです」と伝えました。

そして、この旅の行程を再びお話ししたら、「お気をつけて旅を続けてください。次は雛飾りの頃にいらしてくださいね。御殿飾りがそれは見事ですから」と。

 

 

 

しばしのおしゃべりを楽しんでから、バス停「稲葉家前」から無事にバスに乗ることができました。

一日に数本しかないバスですから、乗れたことにひと安心。

 

 

 

 

さあ、次はいよいよ~

このバス停で降りて、

 

あの場所へ~ です(^^)

 

それにしても、「コノシロと牡蠣、それに御殿飾りの雛人形と、、、」

ワクワクの種がまた増えた、久美浜さんぽでした。

 

 

近畿の旅⑥ 日本玩具博物館へ 2026/6/20(土)

四日目の朝は雨。

 

3泊お世話になったビジネスホテルをチェックアウトして姫路駅へ向かいます。 駅まではアーケードの商店街を通って行ったので雨に濡れずにすみました。

東西にアーケード商店街がいくつもあるのが姫路駅前の特徴かもしれません。

さよ~なら~ 姫路城~ 楽しかったよ~ (@^^)/~~~

 

 

さて、今日と明日は鉄道とバスをちゃんと乗り継げるかが重要です。

乗り過ごしたり、乗り遅れたりしないようにしなくては!

 

姫路駅から赤い車両がキュートなJR播但線(ばんたんせん)に乗り、

 

香呂(こうろ)駅で下車。

ここにはコインロッカーがないので、リュックを背負って徒歩15分ほどの場所にある「日本玩具博物館」に向かいます。

 

途中、創館当時の「井上玩具館」の案内板を見つけて、矢印通りに進み、

雨が降っているものの傘をさすほどではなく、ほとんど濡れずに到着しました。

 

 

受付で入館料800円を払い、靴を脱いでスリッパに履き替えて見学します。

受付の方にリュックの預かりをお願いすると快く受けてくださり、身軽に見学することができました。

 

 

白壁の土蔵造りの展示室が6か所ありますが、先ずは一番見たかった郷土玩具を展示している4号館1階へ。

日本国内の北から南までの郷土玩具がズラリと並んでいます。

↑ 北海道~青森 自分も持っているのを見つけると嬉しい!

 

 

今までも郷土玩具を展示する場所へ行って見てきましたが、初めて見るものがたくさんあります~。

↑ 信州中野のこの人形と、

 

↓埼玉の船渡(ふなと)張子のぶら下がり人形。

手前の右は「松茸背負いおかめ」、、う~ん キッチュだぁ~(^^ゞ

その左の傘を差しているのは「藤娘」。藤の花の名所の亀戸天神の土産物として人気があったそうです。

 

 

↓ 東京、神奈川あたりのものが飾られています。

みみずくは知っていますが、他は知らないものばかり。

岡村天満宮の天神様、奥のダルマも、上の段の水色の服を着た人形も。

今は作られていないようですから、どれも貴重な品々です。

 

↓ こちらは大阪~兵庫

展示品に見入っていると、館長さんが登場して解説をしてくださいました。

ここのコレクションは自分で集めたものや蒐集家からの寄贈品なのだそうです。

「好きな方」って全国にいっぱい、いらっしゃるのですね~。

ワタシもそのうちの隅っこの一人かな(^^ゞ

展示室を3周して(←どんだけ、好きなん?)、、、

 

時間を忘れて熱中した時間は、

大人になっても忘れない、純粋なときめきの時間でした。

 

 

次は、4号館2階の世界の玩具展示を見ます。

 

 

1階の「郷土玩具」の展示とはやはり、テイストが異なります。



たくさんある中で、この子たちが気になりました。

人形の家のトチー人形のようで手前の二人をそろって連れて帰りたくなりました。

奥の二つは、ほとんど「こけし」ですね~。

 

 

ここは、「郷土玩具館」ではなくて「玩具博物館」なんですよね。

 

おもちゃといわれる品々、実際に子供時代に遊んだ「おもちゃ」も1号館から3号館に展示されています。

小学生の頃に遊んだリカちゃん人形もありました。

ワタシが持っていたハウスはもっと大きかったのよ~(^^)

 

グリコのおまけも展示されていました。

ワタシもたくさん集めてました。 懐かしいなぁ。

 

 

 

6号館の企画展示は、

「ふるさとの節句人形」~上巳・端午・七夕~

「節」は季節の変わり目を表していて、その頃に良くないことが起きるとされていたため、それを避けるために「節句」として行事が行われるようになったそうです。

 

「上巳の節句」は、ふるさとの雛人形

 

 

「端午の節句」は、ふるさとの武者人形

 

 

「七夕」は、ふるさとの七夕飾り

なかでも気になったのが「七夕飾り」です。

「短冊に願い事を書いて笹竹に吊るす」だけではない飾りが、展示されていました。

長野県松本にの着物掛け型の七夕人形は知っていましたが、兵庫県生野の紙衣の七夕人形がとてもカラフルで素敵でした。 今年は我が家でも紙衣を真似て飾ってみたいと思いました。

 

 

もうひとつ、小テーマの「神戸人形」も初めて見るものでした。

明治時代中頃に神戸で誕生したからくり人形です。

台の上の人形が、首を振り、酒を飲み、西瓜を食べ、、、とその滑稽な動きは神戸を訪れる観光客に人気を博し、神戸港から世界へ旅立っていったそうです。

戦後には生産の危機があったそうですが、現在は令和らしい作風を加えた人形が誕生しているそうです。 

 

見どころいっぱいの博物館。ここでも2時間以上を費やしましたが、帰りの電車までまだ時間があったので、5号館のランプの館で休憩させてもらいました。 ここでは、持参のお弁当を食べることも可能だそうです。 

 

雨が小降りになったのを見計らって、受付に預けていたリュックを受け取りに行くと、「雨の中、駅までの道をリュックを背負って歩いて行くのは大変だから」と職員の方が、自家用車で駅まで送ってくださると言ってくださいました。

まだ、時間はたっぷりあるし、雨具も持っているので大丈夫です、とお伝えしたのですが、「どうぞご遠慮なく」と仰ってくださったのでご厚意に甘えて車中の人となりました。

 車内では「郷土玩具が好きで、ずっとこちらの博物館に来たいと持っていて、やっと念願が叶いました。 そのうえこのようなご親切をいただいて、本当に良い思い出になりました。ありがとうございます。」とお伝えすると、

「どちらから? これからどちらへ?」と聞かれ、この旅行の行程をお伝えすると、「いいですね~。この先もお気をつけて、楽しんでくださいね。」と温かいお言葉をいただきました。 

ほどなく香呂駅に到着し、乗る列車が何番線に来るのかを調べてくださり、「まだ少し時間があるから、駅前のパン屋さんはおいしくてお勧めですよ」と教えてくださって、さっそうと帰っていかれました。

 

おかげさまで、雨に濡れずに駅まで到着することができました。

職員の方のお声がけはまさに、「恵みの雨」で、旅先で頂いた「ご親切のサプライズギフト」でした。

 

日本玩具博物館といえば、昔ながらの素朴な手作りの玩具や、世界中の色鮮やかな伝承玩具が大切に守られている、まさに「人の手の温もり」が詰まった素晴らしい場所です。そんな素敵な場所を守り、伝えている職員の方々だからこそ、そこを訪れる旅人に対しても、自然とこんな風に温かく、おおらかなお心遣いをしてくだっさたのだと思います。

 

ほんとうにありがとうございました。

 

 

おすすめのパン屋さんでパンを買い、列車内でほおばって今夜の宿へ向かいました。

播但線の車窓。

mieさんのお話しされていた通り、

窓に枝がバンバン!あたって大迫力でした(^^)

 

 

 

japan-toy-museum.org

 

 

 

 

 

 


 


 


 

 

 

 

近畿の旅⑤ 手仕事喫茶『御座候』書写山麓店へ 2026/6/19(金)

 

手仕事喫茶『御座候』書写山麓店

ロープウェイ山麓駅から公園を通り抜けてすぐの場所にある、

手仕事喫茶『御座候(ござそうろう)』書写山麓店。

 

関東では「今川焼」や「大判焼」と呼ばれる「あんこもの」に加え、この店舗ならではの洋菓子や珈琲などをいただけます。

 

今回は、洋梨と白あんを合わせた「白タルト」と、それに合わせた「白ブレンド珈琲」をいただきました。どちらも歩き疲れた体にしみわたる美味しさです。

お目当てのメニューが「民陶(みんとう)」で供されているのも、民藝好きにはすこぶる嬉しいポイント。

 

そして、コップ敷(コースター)の糸の端っこに、思わずキュン♡としてしまいました。

通常の綴じ目は目立たないようにかがり縫いをするものですが、あえて表に見えるようにきゅっと縫い目を寄せ、糸を長く残してあります。これを見て、「きっと楽しく縫われたのだろうな」という温かみが伝わってきました。

 

 

店内の写真は「手元のみ」ということで全体の様子は写せないのですが、室(しつら)い への並々ならぬこだわりを感じました。

 

壁際のベンチシートにあった、御座候の丸いロゴをデザインしたノッティング織の椅子敷。富山の桂樹舎さんの和紙クッションカバー。須浪亨商店さんのいかごの荷物入れ。女子トイレの手洗い鉢は小鹿田(おんた)焼、、、。

これらの品々をセレクトしていく過程は、大変だったでしょうけれど、さぞや楽しかったに違いありません。

 

以前、自分が工房や窯を訪ねてお話ししたことのある作り手さんの作品もあり、勝手に親近感が湧いて嬉しくなってしまいました。

 

この空間づくりには、鎌倉にある「もやい工藝」さんが協力されたとのこと。
今でこそ「用の美」や「民藝」という言葉が広く知られ、それらの品々を扱う店も増えましたが、「もやい工藝」さんはその先駆者であり、伝道師的な存在です。
Hapoさん(母)と何度もお店を訪れ、先代の店主さんとお話しした当時のことが、とても懐かしく思い出されます。

 

 

昨日は姫路城、今日は書写山圓教寺(えんぎょうじ)と、二日続けて巨大な名建築を巡った後に、職人が一つひとつ丁寧に仕上げるお菓子の「小さな手仕事」を味わう。
この対比が、染色家・柚木沙弥郎さんの「楽しくなくっちゃつまらない」という言葉をそのまま体現しているかのようでした。

 

 

「民藝喫茶」と呼ばれるお店は他にもありますが、建物も、什器や家具も、すべてがさりげなく、こだわりと味わいに満ちていて、民藝の心がこれほど息づいているお店は全国でもここだけかもしれません。 まさに唯一無二の場所です。

 

 

「民藝」ではなく、あえて「手仕事喫茶」と冠していることに、深いこだわりを感じる素晴らしいお店でした。

 

www.gozasoro.co.jp

 

 

 

手仕事の「味」と「モノ」をたっぷり楽しんでお店を出たら、ちょうど帰りのバスが停まっていました。

 

でもね、バスには乗らず、ちょっと寄り道。

 

そのお話はまた、今度(^^)

 

 

 

 

近畿の旅④  書写山圓教寺へ 2026/6/19(金)

三日目の朝は曇り空。

姫路駅お城口側のバスターミナルの10番乗り場からバスに乗り書写山圓教寺へ向います。

事前にこのバス停の斜め後ろ辺りにある神姫バス姫路駅前営業所で「書写山ロープウェイセット券」を購入しました。

姫路駅と書写山ロープウエイ駅のバス往復券とロープウェイ券がセットになって1,700円でした。窓口での支払いは現金のみ。このセット券はデジタルチケットでの販売はありません。(2026年6月現在)

 

 

バスに揺られて30分ほどでロープウェイ山麓駅に到着。

姫路駅前は平坦でしたが、ここに来るまでは住宅街ながらも山越え、谷越えという道のりでした。

 

ロープウェイから姫路市街地を望みますが、姫路城は山の向こうにあるので見えません。

 

ロープウェイを降りて圓教寺の参道入口前で志納金(800円)を納めてから、いざ!出立(^^ゞ です。 かなりの上り坂と土の道が滑りやすく手ごわい道のりでした。

歩くのが不安な方は有料のマイクロバスに乗って摩尼殿の下まで行くことができます。

木々が繁るこの先に摩尼殿がドーンと見えた時には思わず「わぁ~」と声が出ました。

 

姫路城といい、ここといい、その存在感がすごいです。

 

茶店のあたりに赤い帽子の子供たちが早くもお弁当を食べていました。

「あら、皆さん昨日、姫路城でも一緒でしたね。」

ガイドさんもそう思ったらしく

「今日もたくさん歩きますね」と言葉を交わしました。

 

 

京都の清水寺と同じ懸造で建てられている摩尼殿。

 

 

大講堂 ↓

 

大講堂、食堂、常行堂 の三つのお堂が並ぶ姿は、

どれも大きくて画面に収まりきりません。

 

食堂の2階から撮った写真。↓

食堂の屋根が、常行堂の屋根にぶつかっている。

なぜだろうと調べてみたら、、、。

これは食堂は1174年に建設がはじまったものの、自然災害などがあり

現在の建物は15世紀半ばころに着工されたが、約5世紀にわたって未完で、

その長い建築過程で手違いが生じてしまったためだという。

5世紀って!

140年余の建築期間であるサグラダ・ファミリアよりも、

長い期間を経てできた建造物なんですね。

 

書写山圓教寺といえば、摩尼殿、三つのお堂のここまでがハイライトですが、この先にも伽藍は続きます。 大講堂の裏手を進むと「奥の院」があり、その先を少し下がって、再びの上った先には「金剛堂」があります。

手元の案内図を見るものの、さて、その金剛堂へ進もうか少し悩んでしまいました。 ここまでですでに、たくさん歩いていますからね。

同じように思うご夫婦がやはりいらして、一緒に地図を見ながら相談。結局、「この先に進んだほうが、まだ見ていないお堂なども見られるだろう」ということになりました。

この石垣の上に金剛堂があります。

 

少し、先に展望台がありましたが、樹木が茂っていたので景色は望めず。

 

そしてさらに進もうと思っていたら、少し先を歩くご夫婦が戻ってこられて、「どちらに行ったほうがいいかしら?」と分岐で再び悩まれています。 

にわかガイドになったワタシは「右手に行ったほうが薬師堂が見られていいかもしれませんね。 といってもワタシも初めてなんですけれど、、、」と返答。

すると「どちらからいらしたの?」「横浜からです」という会話になり、「自分たちは神戸からだからすぐ来られたけれど、遠かったでしょう。姫路城にも上られたの?」と聞かれたので、旅の行程をお話しすると「いいわね~この先もご無事に、旅を楽しんでくださいね」と言って頂けて嬉しくなりました。 

ここでお別れかなと思ったのですが、その先の分岐でも「どちらに行けばいいかしら?」と聞かれたのですが、今にして思えば一人で歩いているワタシのことを心配して声をかけてくれていたのかもしれません。 

おかげで、嬉しい旅のひとコマが増えました。

 

 

苔がいっぱいの瑞光院。

境内の苔を見て歩く「苔さんぽ」という魅力的なイベントもあるそうです。

 

 

さて、ここから摩尼殿まではあと少し。

無事に戻った~と思ったのもつかの間、

ロープウェイ山上駅まではまだ20分ほど歩くのです。

ひとり、「がんばるぞー!」とつぶやくワタシ。

そんな私の眼下にマイクロバスがヒューと走り去っていきました。

でもね、山上駅に着いたのは、ほぼ同時!

「フンッ!」となぜか鼻息を荒くしているワタシがいました(^^ゞ  

 

 

書写山圓教寺に来ても「豊臣兄弟」とのつながりを考えてしまいました。圓教寺は中国攻めの際に本陣を築かれ、寺領没収や本尊を持ち去られるなど無謀な行いをされていたようです。それを思うと、昨日も書いたけれど播磨の国の人たちは「豊臣兄弟」に対して複雑な思いがあるのだろうと、またしても思ってしまいました。

 

今となっては映画やドラマのロケ地として知られ、多くの観光客が訪れる場所になっているのだから積年の恨みはすでに晴らされているのだと思いたいです。

www.shosha.or.jp

 

 

 

ロープウェイで山麓駅へ戻り、本日の二つ目のお楽しみの場所に向かいます。