お久しぶりのアンちゃんです。
「和菓子のアン」で出会って
「アンと青春」
そして、「アンと愛情」
主人公のアンちゃんこと梅本杏子(うめもときょうこ)が、
高校生のときにデパ地下の和菓子店でアルバイトをはじめて早や2年。
成人式も迎えたアンちゃんのその後が描かれています。
アンちゃんは勉強熱心で和菓子の歴史を調べて販売につなげる努力家だけれど、内気でちょっとマイナス思考なところがあって空回りしてしまうこともあります。 そんなところが読んでいてハラハラしてガンバレーとか、そうじゃあないでしょとか、ツッコミたくなります。
和菓子にちなんだ出来事が軸になったストーリー展開が面白くて、登場したお菓子たちを食べたくなります。
なかでも「切山椒」をアレンジした「澄む山」が魅力的でした。
そして山椒のアレンジレシピも登場です。
・醤油煎餅にマヨネーズを塗って山椒をふりかける。
・クリームチーズに山椒をかける。
・カルボナーラにふりかける。
レシピというか、ブラックペッパーに置き換えて使ってみるときっと美味しいという提案。
和菓子からこういう話に展開していくのも面白いのです。
「切山椒」は年の瀬の縁起物だということを知ったのは、15年ほど前のこと。
年末にスキー旅行をした帰りに諏訪大社近くの年の瀬市で「切山椒」を売る屋台がたくさんありました。 そこで初めて「切山椒」を食べたのです。 すーっとする爽やかな香りが新年を迎える気持ちに寄り添うような感じがしました。
これも地域性があるのか、我が家のご近所で販売しているのを見かけることはありません。 縁日で買う和菓子は郷土菓子との出会いですね。
「和菓子とアン」シリーズの特設サイトもあります。
special.kobunsha.com
アンちゃんのこれからが気になりますが、全国の郷土菓子も気になります。
題材として登場してくれると嬉しいな、と思っています。