ワタシ、おっちょこちょいです。
昨日もそんな日でした。
午前中に用事があって自転車で15分ほどのところへ出かけました。
帰宅後昼食を食べ終えてから、忘れ物をしたことに気づきました。
しかたなく忘れ物をとりに同じ場所へもう一度でかけました。
そして、その帰りに庭木の柚子の実を高枝切り鋏で収穫しているところに出くわしました。ご高齢のその方が鋏をおろして「ふーっ」と言ったところで目が合いました。
「豊作で収穫が大変ですね~」と声をかけると、「お風呂に入れる?持ってく?」と聞いて下さいます。
「いえいえ、通りすがりのものですから。」
「いいんだよ。ほんと、豊作でさ、孫が柚子ジャムを作ると言って楽しみにしているんだけれど、こんなには使わないからいっぱい持って行ってよ。」と気さくに言ってくださいます。
「棘をとったのを持っていって。袋ある? ほらほら出して~。」
「嬉しいです。いつもここを通っていて柚子がたわわに実っていていいな~と思っていたんです。ありがたく頂きます。」
「喜んでもらえて、こっちもうれしいよ。柚子は捨てるところがないからさ、いろいろ楽しんでね~」
はじめて会った方とは思えないほど、気さくな会話をほかにもして、ありがとうございましたと最後にもう一度ご挨拶をして帰路につきました。
自転車を漕ぐワタシの後ろ姿に
「気をつけてね~、また来年ね~。」
午前中に忘れ物をしなかったら、その道を午後通ることはありませんでした。
忘れ物をしたおっちょこちょいのおかげで頂けた沢山の柚子。
冬至の夜は柚子湯に入って温まりましょう。
残りはお勧めの柚子ジャムと、りんごジャムにも加えます。
皮は薄く切って冷凍保存しておきます。
お正月のお雑煮に添えましょうね。
柚子を下さったおじさまが、サンタさんに思えてきました。