・たまちゃんのおつかい便 森沢明夫/著
・老後の資金がありません 垣谷美雨/著
・文学 2018 日本文藝家協会/編
(サキの忘れ物 津村記久子著を読みたくて)
・雪子さんの足音 木村紅美/著
・わたしの東京風景 四月と十月文庫
・貝殻と海の音 庄野潤三/著 (再読)
・恋のかたち、愛のいろ/女性作家7人の恋愛アンソロジー
・いつでも母と 山口恵以子/著
・朗朗介護 米沢富美子/著
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2月の読書は高齢者が登場している本ばかり。
今、求めている内容なんでしょうね。
「老後の資金がありません」は身につまされる内容ながら
さすが小説、なんとかなって結末を迎えられてよかったねぇ、という感じ。
主人公としては、ちっともよくないんでしょうけれど。
いっぽう「朗朗介護」はリアルな介護資金のことが随所に書かれています。
作者が医療費以外の「介護費控除」を認めてほしいと書いていたのは
前の「菅」首相の時のこと。
ますます高齢化が進みその必要性を感じます。
自分の老後と現在進行中の介護のためのお金が潤沢にあれば
なんの苦労もないけれどそうもいかないのが現状です。
お金の切れ目が命の切れ目にならぬよう、なんとかしないといけません。
そしてすかさず
「大丈夫なんとかなる」の言葉がでてくる我が家族ですけれど。
心配するより「朗々」と生きていくほうが
ぜったいに良いですものね。
そういう気持ちを落ち着かせてくれたのが若い世代の恋愛物語や
「貝殻と海の音」のほのぼのな内容のもの。
平穏な老夫婦の暮らしぶりを再読すると穏やかな心で締めくくれます。