昨日は、ひと月ぶりにHapoさんとの面会でした。
「あらぁ~ よく来れたわね~。
嬉しいけれど、びっくりしちゃった」
と毎度おなじみのお出迎えです。
今回もブローチをつけていったら、
「何それ?」と手を伸ばしてきます。
「変わったものを作ったわね~」とちょっとあきれています。
ブータンの民族衣装の帯なのよ、と説明すると
「よくわからないわ」といってブローチを戻しました。
派手で大きいブローチですが、あまり興味がない様子です。
やはり、可愛くて明るい色合いのものの方が好みのようです。
ブローチではなく、ワタシの顔をじっとみつめて、
ワタシの左眉に小さなホクロがあるのを見つけて、
「生まれてから一度も気がつかなかった。
今気が付いたわ、それくらい忙しかったのよ。
よくやったと思うの。自分で自分を褒めてあげたい。」
と言ってすぐに、
「よく来れたわね~。さっき聞いたのよ(来るって)
あの人は、、、オットくん、お元気?」
はい、元気です。
「それならいいけどね。病気しないようにね。」
心配してくれて、ありがとうね。Hapoさんは優しいね~。
「そりゃぁ 心配するわよ」
しばし、二人を見て、首から下げている黄色い紐の入館証を指さして
「黄色いのは何?」
これはね、お見舞いに来ましたよっていう印なの。
「ああ~、わかった。よそから来たってことね」
そうそう。
そのあとすぐに、
「元気になってどこかへ行きたいねぇ。」
それはいいね、行こういこう!!!
「あちこち、海外旅行も行ったね~」
ワタシも一緒にフランスに行ったな~って思いだしてたのよ。
「あちこち行ったから、(ひとつひとつの場所までは)覚えていない~」
「元気になってね。あちこち行きたいね。」
それは、楽しみだね~。
「あちこち行ったね~。もうわからなくなるくらいいろいろ行ったね~」
と、ここで面会時間終了を知らせるタイマーがピピピと鳴りました。
「何?(今の音は)」
時間が決まっててね、、、。
「ああ、時間。」
Hapoさんと会える時間は10分だけなのよ。
「そうなの~。よく来てくれたね~。じゃあ またね」
残念がるのは、
こちらのでほうであっさりと面会終了を受け入れるHapoさん。
あっという間におわっちゃたね。
「気をつけて帰ってね」
窓から見える木のむこうの方にワタシの家があるから
朝起きたらおはようって言ってね。 ワタシも言うからね。
「ああ、あっちにnokoちゃんの家があるのね。
また地図を描いて手紙ちょうだいね。」
うん、そうするね。
オットがHapoさんと握手をして、Hapoさんの手はきれいですね~。
べっぴんさんのHapoさんにまた会いにくるからね。それを聞いて
顔をくしゃっとして照れたHapoさんがまんざらでもない様子で
「おせじもいいとこだよ。(と、笑いつつも)
若い時からね、一目置かれてたみたいで、
今になって考えるとね、
Hapoさん、Hapoさんってね、よく言われてたのよ。
みんなお世辞だろうけどね」
いやいや、可愛かったのよ。昔の写真可愛かったよ~。
それを聞きながら、
「いやぁ~よく来てくれましたね~。じゃあね、またね。」
またね~、バイバーイ。
部屋を出るときに、消毒用エタノールをオットが持って出ようとしたので、
それは部屋にあったものではないの?とわたしがオットにいうと
Hapoさんがすかさず、「知らない」と答えます。
こちらの会話にちゃんと参加して呼応し、
「いや、さっき看護師さんが持ってきたんだよ」とオットがいうと
「じゃあ、戻しておいてね」というHapoさん。
はーい。そうします。
今度こそ、またね~。じゃあね~、バイバーイ。
とお互いに手を振って病室を後にしました。
ナースステーション前に飾られていた
Hapoさん作のあじさい。
先月、話していたのはこれのことだったのかな。
お互いに明るくおしゃべりできて、よかったなー。
これから、面会制限が緩和され、会える回数が増える予定です。
また会いに行ける日をもう楽しみにしています。