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nokoの雑記帳  あれこれつれづれ

雨の三井寺駅で  京都・滋賀の旅⑥

五月に行った京都・滋賀旅行でのこと。

 

京阪電車三井寺駅に降りたのはワタシと

80歳代かと思われるご夫婦の三人でした。

 

ICカードが使えるものの無人駅で、

降車と乗車ではカードをタッチする機械が違います。

降車用タッチの機械はホーム上に、

乗車用は改札口にありました。

 

ワタシは、はじめてのことでまごつくものの、

無事に降車タッチをし終わり駅を出ようとしたら、

先に降りていたご夫婦が改札口の乗車用の機械にICカード

タッチしていてエラー音が鳴っています。 

 

困っているご様子だったので、

「降りる時は、こちらの機械にタッチするようですよ」

とお伝えすると、

改札口から5段ほどある階段を登ってタッチをしに戻られて

「初めてなものですから、様子がわからなくて、助かりました」

とおっしゃったので

「お寺さん(三井寺)へお参りですか?」

とお聞きすると

「いいえ、コロナワクチンの6回目の接種に来たのですよ」

と言われて改札を出ていかれました。 

 

けれど駅の周りをウロウロされて

どの道を行けばいいのか迷っているご様子。 

 

お節介かなと思ったけれど、

「どこの病院へ行かれるのですか?」と病院名をお聞きしてから

グーグルマップで検索しました。

すると私が向かう場所のすぐ近くだったので、

「よろしかったらご一緒しましょうか?」というと、

 

「ご迷惑ではないですか?」

 

「いえ、同じ方向へ行きますから、大丈夫ですよ」

と雨の中、三人で歩きました。 

 

とはいえ狭い道で、そのうえ雨が強く降っているので

足元に気をつけながら、風に傘を飛ばされないようにしながらの

強行軍です。 

ご主人は、足がお悪いようで、足取りが遅くなりがちなので、

ゆっくりと歩きます。 

 

奥様が、

「市役所の人が、駅から6分で一本道だからすぐにわかりますよ」

と言ってくれたけれど、駅を降りたらどこへ行ったらいいのやら、

わからなくて声をかけて頂いて助かりました。

私たちだけだったらたどり着けませんでした。」

 

「そうですか、それはよかったです。

 お節介かなと思ったんですけれど、、、」

 

「そんなことないですよ。本当に助かりました」と言って頂けて

ほっとして病院の前でお別れしました。 

 

「帰りも雨が強かったらタクシーに乗ります」

 

「そうですね、そのほうがいいかもしれませんね。

 どうぞお気をつけてお帰りくださいね。」

 

病院へ入られるのを見届けて、

ワタシは目的地の三井寺へ向かいました。

 

お二人と別れた後に気がかりだったのが

市役所の方が「駅から6分だからすぐですよ」

と言われたことです。

駅から病院へは、グーグルマップナビでは徒歩7分

あいにくの雨で、この日は18分ほどかかったと思います。

駅前に疎水と線路と踏切と信号と、

方角を惑わす斜めの道で

初めてだったら、不安になるだろうし、

緩やかとはいえ、登坂の道は、

お年寄りの足で6分は、

晴れていても無理だったのではないかと思います。

雨になったのは、市役所の方にも予期せぬことだとは思いますが、

道案内をもう少し丁寧にして差し上げたらよかったのにと思いました。

 

三井寺では、

お二人が無事にご帰宅できますようにと、

お節介なお参りをしました。