病棟のサロンで車椅子に座って待っていたHapoさん!
その姿を見ただけで、もう感激! 嬉しくって涙が出ちゃう。
「よく来てくれたわね。 オット君は? 一緒じゃあないの?」
今日はね、仕事で来れなかったの。
「オット君 来ないの? 一緒に来てくれると思ってたのよ。」
そうだったのね。 次は一緒に来るからね。楽しみにしていてね。
「うん、楽しみしてる~♪」
顔色も良くて、声もしっかりでて、何より車椅子に座っていても前に倒れてくることがありません。 座位を保つことができず、車椅子に座ってもすぐに疲れてしまっていたのが、この日はちゃんとまっすぐ座っていられました。
「車椅子に移るときも、自分で動かなきゃって思ってがんばっているのよ。」
と前向きなことも言っています。
「時計はとても重宝しているの。ありがとうね。」
「夜11時ごろに目が覚めて時計を見て、ウトウトしていると次に目が覚めると6時過ぎなの。 ああ、たくさん眠れたなぁ~って嬉しくなっちゃうのよ。 時計があるおかげよ。」
そうなのね。 時間がわかると安心するものね。
「またね、お返事書きたいから葉書を持ってきてほしいの。」
葉書は先月持ってきたから、部屋のベッドの横の引き出しに入っているから、それを使ってね。
「そうなの? 部屋にいけばあるのね?」
そうよ、看護師さんに言えば出してくれるから頼んでみてね。
「切手も貼ってあって、宛名も書いてあるのね? あとは本文書くだけでいいようになっているのね?」
そうよ、返事を書きたいって思ってくれてうれしいよー。
「nokoちゃんからの手紙に子供のころアフガン編みでカーディガンを編んでくれたって書いてあったけど、そんなことぜーんぜん覚えていないのよー。」
そうなの? でもアフガン編みのこと書いたの随分前だけれどそれはちゃんと覚えているじゃない。
「あら、そうね。 返事書くことも覚えているわよ。そうそう、時計が調子いいのよ。いつも枕元に置いているの。」
同じことを繰り返すものの、自分から話しをしてくれます。
もう疲れたから、バイバイということもありませんでした。
面会時間は10分間だけれど、すこしおまけで15分。
ほんとうにあっという間です。
看護師さんがきて、
「そろそろお時間です、(部屋に)帰りましょうね。」と母に声掛けすると、
「帰るのはnokoちゃんよ。私はここでお見送りするのよ。」といいます。
「しっかりしていますよ~お母様~」と看護師さんがワタシに言います。
エレベーターホールまでお見送りしてくれたHapoさん。
また来るからね~。ごはんちゃんと食べてね~
「はいはい。気をつけて帰るのよ~」
ドアが閉まるまで手を振り合いました。
病棟が変わったことが、Hapoさんにはよかったようで、少しずつ明るくなってきているようです。 低め安定からすこし上昇してきているように思えます。
ワタシに会うために「がんばっちゃった」のかもしれないけれど、前向きな気持ちはとても嬉しいものです。
来月はオット君と二人で行くから待っていてね、Hapoさ~ん❣