老母の握力

介護の入り口。老母(ローボ)と老娘(ロームス)のつれづれ。

食欲不振

先日、Hapoさん(母)の主治医との面談がありました。

 

入院して三カ月の経過説明で、7月は完食の日が続き体調の快復が

あったものの8月中旬から食が細くなり

ここ数日は補食の高カロリーゼリーを食べるだけが

続いているとのこと。

 

今後の対応をどうするか聞かれ、

母は

「口から食べられなくなっても何もしないで欲しい」

と常々言っていたのでその気持ちを尊重したいと伝えました。

 

先生は

「わかりました。自然にまかせるということでよろしいですね。

 ただ、いざとなった時にご家族のお気持ちに変化があるかも

 しれませんので そのときはまたご相談しましょう。」

 

「とはいえ、今のお母様は低め安定で、

 しっかりお話もされて、お元気ですよ。

 今も娘さんに会いたいと言ってました。」

 

ひととおり説明が終わり、

 

「何かほかにお聞きになりたいことはありますか?」

 

と言われ、

 

「今日は、母に会うことはできませんよね、、、。」

 

コロナで面会禁止になっているので、ダメもとで聞いてみたら、

 

「ご飯食べてって伝える?」

 

母は、今日私が来ることを知っているので、

先生が私の代わりにそう伝えてくれるという意味かと思ったら

 

看護師さんに「病室に案内してあげて」というではありませんか。

 

「えっ! いいんですか?」

 

「特別だよ、内緒だからね。」

 

誰に内緒にすればいいのかしら。

 

 

病室に行くとベッドでウトウトしている母に

看護師さんが声をかけると とろんと目を開ける母。

 

「娘さんが会いにきてくれましたよ。」

 

 

あれ、びっくりした。

nokoちゃん?

よく来れたねぇ。

ありがとうね、ありがとね。

 

住所移して鎌倉行きたい。

鎌倉で美味しいもの食べたい。

鳩サブレおいしいよね。

 

 

よく来れたねぇ。

ありがとうね、ありがとね。

 

オットくんによろしくね。

 

 

よく来れたねぇ。

ありがとうね、ありがとね。

 

疲れちゃった。

 

また会いたいねぇ。

 

じゃあねぇ。

 

 

オンライン面会のときよりは言葉がはっきりしていたHapoさん。

 

よく来れたね と ありがとね、を繰り返すHapoさん。

 

オンライン面会の時に鎌倉の生地屋さんへ行ったことを

話したのでその話の続きだったようです。

 

住所移してというのは、

もと住んでいたマンションを空き家のままにしておくのが

気がかりだということなのですが

もうマンションの売却も住所変更も済んでいます。

Hapoさん、ご心配には及びません。

と、心の中でつぶやくワタシ。

 

 

Hapoさんに、

「そうだね。鎌倉へ一緒に行きたいね。

 鎌倉で美味しいもの食べたいね。

 その前に病院の食事を全部食べられるようになるといいね。

 病院の食事にもおいしいものあるからね。

 少しでも食べてね。」と言うと、

 

小さく頷くHapoさん。

 

看護師さんに「そろそろ、、。」と言われ病室を出るワタシに

 

「じゃあね、またね~。」と手をふってくれました。

 

イケメンの看護師さんが居るかのチェックはできませんでしたが、

主治医の先生は間違いなくイケメンです。

 

Hapoさんは、先生のこと言っていたのかな?

 

イケメン効果で食欲増進してくれますように。

 

そんな神頼みにもならないことを思ってしまったワタシです。