最初に勤めた会社には労働組合があって
5月1日はメーデー行進に参加していました。
当日が雨なら中止で会社にも行かなくていいので
雨が降ってほしいと思うものの
前日の30日の夜まで雨が降り
メーデー当日には青空が広がって、
足元が悪い中歩いた思い出があり、
4月30日から5月1日の朝にかけては雨と、
私の天気予報データに蓄積されています。
今年の5月1日は一日雨でした。
そんな中、雨合羽を着て自転車でHapoさん(母)に
会いに行きました。
今日は雨よー と言うと
目をまん丸くして驚いています。
窓の外をみれば雨だとわかるでしょうと思うけれど
Hapoさんは、
「ずーっと寝てばかりだから気付かない」って言ってました。
すこし横を向いて窓の方を見ることも少なくなっているようです。
それから外の雨を見ながら
「玄関にタオルを置いてくれてことが嬉しかったわよ。」
と昔のことを話し出しました。
当時、バイク通勤していたHapoさんが
雨の日に家に帰ると
玄関にタオルが置いてあったので
濡れた手や顔を拭いてから家に上がれて助かったというのです。
そうね、そんなことがあったわね。
それを覚えていてくれてワタシも嬉しいです。
そのあと、
「あめ、雨~ふれふれ~母さんが~♪」と一緒に歌ってから
ワタシはこの歌を歌うと小学4年生のときの
授業参観日を思い出すのよ。
仕事をしていたHapoさん(母)が
参観日に来てくれることはめったになかったのに、
雨のその日は珍しく来てくれていたの。
でも授業が終わるとすぐに帰ろうとしていたHapoさんに
「待ってて」と声を出さずに口を動かすだけで言ったら
ちゃんと伝わって待っていてくれて
一緒に傘をさして家に帰ったのが嬉しかったのよー。
と話したら、
「なーんにも覚えていないわよー」って笑っています。
いいの、いいの。覚えていなくても。
ワタシの心の中にはちゃんと残っているから。
そんな話から、
Hapoさんの父(ワタシの祖父)の思い出に話が広がり
「父ちゃんのこと大好きだったし、
父ちゃんも可愛がってくれた」って。
そうね、Hapoさんにも嬉しい思い出があって
よかったねー。
「よ~かった♪ よーかった♪」と
ご機嫌さんに歌ったと思ったら
「nokoちゃんが来ると眠くなる。 じゃあっ!」
バイバイと手を振って
「気をつけて帰ってね」で、この日の面会終了。
ずぶ濡れで帰宅して玄関にあったタオルは、
出かける前に自分で置いたもの。
この習慣が身に着いたのは
Hapoさんが喜んでくれたおかげです。