散歩もの(作:久住昌之 画:谷口ジロー)の”原作うらばなし”のなかでみつけた言葉です。
続けて久住さんは、
「好きな人の日常生活の隙間が欲しいというのが、つまりその人と結婚したいということではないか。」と語っています。
散歩をテーマにした漫画の第八作目「目白のかき餅」は、川上宗薫の「死にたくない」でのフレーズ、「体のどこも痛くなくて、二人で近所を歩ければそれでなにもいらない」を引用して話が展開しています。
「生活の中の隙間」に着眼するなんて、すごいですね。
それを愛情につなげていくって、なんてロマンチックなんでしょう。
オットと散歩ができることが、嬉しくて楽しいのは「隙間をともに分かち合っていたからなんですね。 漫画なれど、「散歩もの」 なかなか奥深い作品です。
もとは「通販生活」に連載されていた作品なんですね。
その連載のために
1.調べない。
2.道草を食う。
3.ダンドらない。
の三つの決めごとを課したそうです。
主人公は散歩を「意味なく歩くことの楽しみ」と考えています。
ただ歩いているだけなのに、五感のアンテナがピンッ!と何かをキャッチするととたんに嬉しくなります。
久住さん、「散歩は優雅な無駄足」とも言っていますよ。
どれもこれも言い得てますね。
だから、散歩はやめられなーいのです^-^
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