四月の終わりにHapoさん(母)と面会することができました。
3月10日に手術後のICUで会って以来です。
コロナ禍で面会禁止が続いているのですが、
個室なので特別にとのことでした。
看護師さんと一緒に病室に入ると「あら~」と言うもののその後が続きません。
看護師さんに「わかる?」と言われ
「nokoちゃん、ずいぶん急に来たのでびっくりしちゃった。
病室に入ってきていいの? 会っていいの?」
「先生が、特別に会っていいって言ってくれたのよ」
「特別なの? ずいぶん急なのね。 嬉しいけどびっくりしちゃった」
「びっくりしちゃった」をなんども繰り返します。
何度目かで疲れてしまったのか、下を向いてしまいます。
食事は高カロリーのゼリーにしか手をつけていないそうです。
もう流動食ではなくて、全粥ときざみ食がでているのですが、
ほとんど食べないので栄養不足で体力が回復していません。
あんなに食べることが好きだったのに
食べる気力がわかないようです。
担当医からは何でも食べていいから
好きなものを差し入れていいと許可がでました。
母に「なんでも食べていいのよ。何食べたい?」と聞くと
「そうなの? 何を食べてもいいの?」
「そう、何がいい?」
「白はんぺんでしょ、青汁、水羊羹、チョコレート!」
とたんに声が弾みます。
「白はんぺんは生ものになっちゃうから、持ってこれないけど
それ以外は明日、持ってくるね。」
「そうなの~。 今日は水羊羹食べられないの?」
とても残念がるHapoさんです。
面会を終え、その足で近くのスーパーで希望の食べ物を買い求め、
時刻は午後6時でしたが病院へ戻りました。
「今日食べたいっておっしゃってましたものね。
夕飯にまだ間に合うので水羊羹を食べてもらいますね。」
と、担当の看護師さんが対応してくださいました。
その時はもうHapoさんに会えませんでしたが、
喜んでくれているといいなぁ。
「白はんぺん」は退院したら一緒にたべましょうね。
その時を楽しみに待っています。