まだ小学生の頃、
「ファミリーランド」にある流れるプールへ泳ぎに行っていました。
電車に乗って行くその場所へ普段は兄弟や友達だけで行くのですが
ごくたまに親と一緒に行くこともありました。
駅から花の道という遊歩道を歩いた先にあるのですが、
当時は遊歩道の両脇には喫茶店や和菓子屋さんなどが軒を連ねていました。
親が一緒だとプールで泳いだあとに、
どこかでおやつを食べていけます。
プールに入っていたとはいえ強い日差しにあたり
体はほてって暑いままなので、冷たい何かを食べたいな~と
駅からほど近い喫茶店でかき氷を食べることにしました。
メニューをみると、かき氷がありません。
しかたないのでクリームソーダで我慢しようかと思っていたら
「フラッペ」という字が目に留まりました。
お店の人に「フラッペ」って何ですか?と聞くと
「かき氷に果物をのせたものですよ」というではありませんか!
それでは、そのフラッペとやらをお願いしましょう。
氷を削るあいだ、お店のなかで待つことしばし。
じゃ~~~んとフラッペさまがやってきました。
ひとくち食べて、
「冷たい、けど、これかき氷と一緒」
果物と言っても、メロンとスイカが少しのっかているだけです。
特別、感動することなく、
食べ終えた、と言いたいのですが、
店内の冷房がとても効いていてかき氷がくるまでに
体が冷えて寒くてしかたありません。
そのときノースリーブのワンピースを着ていたわたしは
もう、
冷たい氷より温かいお汁粉と食べたい気分です。
けっきょくほとんど食べられず、氷がとけて
冷たい色付きの水になってしまいました。
この時思ったのです。
かき氷は冷房の効いた店内で食べてはいけないと!
暑い中、汗を流して食べるからこそ おいしいのだと。
フラッペなんて、こじゃれたもの、もう食べなくていいーーー。
「氷」の幟のある、
駄菓子屋さんや海の家。
縁台でたべるかき氷こそが、
王道です。
いちばん好きなかき氷は
宇治金時練乳かけなんですが、
そういうのは冷房の効いたお店でしかお目にかかれないので、
スーパーで売っているカップアイスで我慢しています。
なんといっても我が家でなら、
汗だくで食べられますからね。
今週のお題「好きなアイス」