老母の握力

介護の入り口。老母(ローボ)と老娘(ロームス)のつれづれ。

ピッツァにまつわるエトセトラ、、、。

今週のお題「ピザ」

 

中学生のとき、駅前にできた「ジロー」へ長兄が連れていってくれて食べたのが初めてのピザ。目新しい店があると長兄が弟妹を連れていってくれることがよくあり、幼き日の思い出はそれなりによいこともあるので、今の長兄を無下にできない深層心理があるのですが、それはまた別の話し。

 

さて当時、チーズといえば(我が家の場合)ブロックで売られていたプロセスチーズしか食べたことがなく、お好み焼きのような生地にチーズがトロ~リ溶けている姿に驚きました。それがおいしかったのかという記憶はないのですが、初めて入るイタリアンレストランという室内のインテリアに興味深々だっとことは覚えています。

 

雑誌「生活の絵本」や「私の部屋」を読んでインテリアに興味を持ち始めたころでしたから、赤をアクセントにした室内はとてもおしゃれに感じました。

 

それからいろんな店でそれなりにピッツァを食べていますが、繰り返し行くほどの味と店に出会うことはありませんでした。

 

今までで一番おいしいと思ったピザは、薪窯ナポリピッツァ。

以前住んでいた家から車で15分ほどのところにあったA店。

 

シンプルな生地の食感がなんとも言えず、水牛のチーズもあったりチーズの味に目覚めました。いつ行っても満席でなかなかいつでも気軽にとは言えないのですが、それでも時間をずらして食べに通いました。

 

それから数年、我が家は今の家に引越し、

そのお店へは気軽に行ける距離ではなくなり

外食の候補からピッツァが外れることになりました。

 

ピッツァ=A店だったので、ほかのお店の開拓をすることもなく過ぎていきました。

 

 

6年前、近所のラーメン屋の跡地にナポリピッツェリアがオープン。

 

 

店には薪窯が見える、これは新たにおいしいピッツァに出会えるかも。

 

久しぶりにピッツァの外食。

 

「ああ美味しい、A店と同じくらい美味しいね。

 ナポリピッツァだと必ず美味しいものなのかしら?」

 

と夫と満面の笑みで食べ終え、お会計のときに

 

「美味しかったです。以前食べた・・・・」と話を続けようとすると、

 

見覚えのある方。

 

「あれっ?マスターもしかしたらA店でピッツァを作っていた方ですか?」

 

「はい。そうですよ。」

 

「ええぇ~。 あのお店のピッツァの大ファンだけど、今は遠くなってしまったからなかなか食べに行けなくて、がっかりしていたんですよ~。なのに、歩いて来られる場所にお店の方がやってきてくれるなんて! 大感激です。 うれしーい。これからも食べにきますね♪」と我が家は大盛り上がり。

 

マスターご夫婦によると実は家はこの近くだとか。

 

おお、なんということでしょう。

 

このお店(Z店としましょう。)は、隠れ家的なちょっと目につきにくい場所にあるので、お客様はまだそんなに入っていなさそう。

 

当時マスターは「3年はがんばってみるつもりでやっているんですよ。」

 

「すごくおいしいから、ぜったいお客様増えますよ。せっかく近くにオープンしてくれたのだから、なくなったら困ります! 友達にも紹介しますね!!」

 

そして友達に紹介するたびに

「あんなに美味しいピッツアは初めて食べたわ。

  いいお店を教えてくれてありがとう。」と言われました。

 

 

それから6年、今年はコロナ禍で時短営業したりで大変そうだけれど

「もともと、席数も少ないし、密になることのない店だから大丈夫。テイクアウトのお客様も増えていますから。まだまだ営業続けますから、安心してくださいね。」と先週行ったときのマスターのお話。たしかに平日の夜の来店は我が家だけの日が多いもののお持ち帰りの予約のお客様はひっきりなしに来られています。

 

良かった~。 

 

まだまだこのおいしいピッツァを食べ続けることができそうです。

 

このZ店、ピッツァはもちろん、サラダもドルチェも美味しくて本当にいいお店。

 

「ここに来ると笑顔になります。

我が家は初めての飲食店に入る時は”笑顔の法則”で入るかどうか決めているんです。

おいしい食事をしていると笑顔になるし、作っている人も笑顔です。

だからお客さんもお店の人も笑っていると ”よしっ この店で食事にしよう” って

決めるですよ。 

どんなに有名店でも下向いて食べているようなお客さんがいた時は入りません。

Z店はいつも笑顔にあふれてるから食べ終わると幸せになります。」

 

とマスターに伝えると笑顔で 「ありがとう。励みになります。」

 

「いえいえ、

  いつも美味しいピッツァを作ってくれてこちらこそありがとうございます。」

 

こんな会話ができるZ店に通えてほんとうによかったな。

 

グルメでも食通でもないんですけど、この笑顔の法則はあたりますよ♪

 

Z店は歩いて数分のところのいいお店。

 

 

もうひとつ、実は車で何時間もかかるいいお店もあるんです。

 

それは富山県にあるF店。

 

10年ほど前に旅の途中に偶然立ち寄ったお店。

呉羽梨を栽培するその土地の観光パンフレットの中に

「呉羽梨のピッツァ」や「白エビのピッツァ」が食べられると書いてあったので

行ってみたお店。

 

店へ行くと、お客様もお店もみ~んな笑顔。

ピッツァを焼く窯は薪窯

夫と顔を見合わせ、にんまり笑顔、やったね!

ぜったいおいしいぞ、と期待が膨らむ。

 

果たして期待以上に美味しい時間を過ごしました。

 

食後にマダムに

旅の途中で立ち寄ったこと、

どれも美味しかったことを伝え

そしておすすめの観光スポットを聞いいてお会計を済ませると、

お店を出るときにマダムが焼き菓子のお土産をくださいました。

「日持ちしますし、道中のおやつにしてくださいね。」

 

心遣いをありがたくいただき旅路を続けました。

 

 

翌年、再びの富山旅行。

再びのF店。

再びのピッツァ。

 

 

変わらぬおいしい料理を食べるも、マダムは私たちには気づかぬ様子。

沢山のお客さまと接しているのだから1年前に

1度来ただけの客を覚えていなくてあたりまえです。

 

ドルチェを食べているときにこちらからお声がけすると、

 

マダムも

「どこかでお会いしたような気はしていたんですけど、

 ああ、去年はあちらの席に座られて観光地のことをお聞きになって

 高岡城址公園をおすすめしたお客さまですよね。」

と思い出してくださったご様子。

 

「そうです、そうです。

 去年食事してとてもおいしかったのでまた来ちゃいました。」

 

「それは、それは。ありがとうございます。」

はちきれんばかりの笑顔で感激してくださいました。

 

この時はお土産に焼き菓子をちゃんと買って帰ったのに、

これも持っていってくださいと焼き菓子をたっぷりおまけしてくださいました。

 

帰宅後その時のお礼の手紙を書くと、

お返事とともにまたもや焼き菓子を送ってくださる。

「ご縁をありがとう。」という言葉とともに。

 

それからも年に一度のご挨拶ながら便りのやりとりが続く。

 

ああ~、F店も近所に越してきてくれないかな~。

 

そしたら週替わりで美味しいピッツァが食べられるね~。

 

Z店もF店も人とのご縁で出会えたお店。

 

やっぱり人とのつながりを大事にしたいですね。

 

 

来春コロナ禍が落ち着いて安心して出かけられるようになったら

高岡城址公園の桜とF店のピッツァを食べに行くのがささやかな夢です。