ノコノオト noko_note

nokoの雑記帳  あれこれつれづれ

草餅を食べたくなる小説

4月に読んだ、

 

お勝手のあん 柴田よしき/著 

 

を読み終わったら無性に草餅を食べたくなりました。

 

主人公の旅籠の奉公人「やす」が蓬を摘みにいきそれを使って

草餅を搗く描写がおいしそうで、

ヨモギの香りを鼻先に感じてしまいます。

 

たまらず和菓子屋さんへ走って、草餅を買ってきました。

 

ふむ、満足~。

 

草餅にも この本にも。

 

主人公の名前は「やす」なのに、なぜタイトルは「あん」なのか?

それは読み進むとわかります。

 

そして、「あん」は「赤毛のアン」へのオマージュでもあるようです。

 

続編がでているようなので、

美味しい料理が登場するのを楽しみに読んでみたいと思います。

 

斬る場面が出てこない時代小説で、料理のことが描かれている作品は

安心だし、料理本としても楽しめてお気に入り率高めです。

 

「あん」つながりで

坂木司さんの「和菓子のあん」とドリアン助川さんの「あん」も 

おすすめ。

 

 

あんこ LOVE なんです。

 

 

 家時間がたっぷりあるから、あんこ 炊こうかな~。

 

今週のお題「おうち時間2021」

 

詩は生涯の友

楽しむことが、生きること。

だから私たちは、生きていける。

 

そう結ばれた編集者・田中和雄さんへの取材記事。

 

その記事のタイトルは

「生きることは、楽しいことばかり」

 

暮しの手帖11号の感想を書いたときに引用した言葉です。

暮しの手帖 11号 (2021年 春) - 老母の握力

 

田中さんは編集者であり、小学校で詩の授業もしています。

 

大切なことは詩が教えてくれたと語ります。

 

読んでいて小学生の頃の思い出が甦ります。

私が小学3年生のときの担任の先生は詩が好きで

国語の授業に加え学級会(ホームルーム)の時間も

詩を書き、クラス全員の詩を先生がまとめて

読売新聞のこどもの詩のコーナーへ投稿していました。

 

すると、私の詩が掲載されてびっくり。

嬉しいやら、はずかしいやら。

新聞に載った初めての経験でした。

 

そのおかげか

詩を書くこと、読むことが身近な存在になりました。

 

国語の授業も、本を読むことも好きになりました。

 

暮しの手帖の記事の中では

まどみちおさんの「ぞうさん」の詩を存在の詩だと語っています。

ぞうさんは象でいることが幸せ。

自分が自分でいることを喜べたら、

人生は大成功。

大切なことは何か、詩が教えてくれた、と。

 

手元にある「まどみちお少年詩集 まめつぶうた」は

30歳の誕生日にプレゼントされたもの。

 

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まどみちお 少年詩集

~少年(少女)のような心をいつまでも持ち続けて欲しいと願っています~

というメッセージとともに。

 

おてんばぶりは変わらずで、

少年のような~と当時から言われていたワタシだったのね。

 

30年経っても時々ページをめくり

少年のこころを呼び起こしています。

 

↓ 9歳のほんとうに少女だったワタシが書いた こどもの詩 です。

 

星のカーテン

きらきら光る星のカーテン

いくつあるのかな

数えてみよう

 

ひとつ

ふたつ

みっつ

 

わからないや

 

もう一度数えてみよう

ひとつ ふたつ みっつ よっつ いつつ

やっぱりわからないや

 

 

~~~

ことばの一字一句は正しく覚えていないのですが、

こんな内容だったはずです。

 

「きれいな星空が見えて、その星の多さにびっくりしたんでしょうね。」

と解説されていたと思います。

 

けれど、

この詩がなぜ採用されたのか、当時も今も分からないというか

腑におちないというか、、、。

 

実は、この詩はきれいな星空を見上げて書いたのではなく

部屋に掛かっていたカーテンにラメのような糸が織られていて

キラキラと光るのを見て書いたものなんです。

 

担任の先生の詩作への情熱がすごくて

毎日宿題で詩を書かなくてはいけなくて

ネタがなくて困ってしまって苦肉の策だったのです。

カーテンのことを書いただけなのに

きれいな星空が見えるのですね、なんて解説されちゃったら、

もう、どうしましょう。

本当のことなんて言えませんよね。

 

発想を飛ばしたんですよ、と今なら言えるかもしれませんが。

 

 

 9歳のときに書いた詩を今も覚えていて

その話をこうやって書いたり、オットと話したり

それはとてもとても楽しい時間に違いありません。

やはり、

詩は生涯の友になっています。

 

さいごに 頂いた少年詩集のなかから短い詩をひとつ。

 

 

ケムシ

  さんぱつは きらい

 

 

 小噺みたいなこの詩を読むたびに、ふふふと笑ってしまいます。

 

詩のもつ力に気づけると、

 

日々が明るいものになるね、

 

と、オットと語った昨夜です。

 

詩のような、

 

詩になるような

 

人生を

 

過ごせていたなら、

 

過ごせていけたら、

 

しあわせ です。

2021年4月に読んだ本

・たまかな暮し   常盤新平/著

 

・とうへんぼくで、ばかったれ  朝倉かすみ/著

 

・要介護探偵の事件簿  中山七里/著

 

・だりや荘  井上荒野/著

 

・熱い焙じ茶  常盤新平/著

 

・まだ温かい鍋を抱いておやすみ  彩瀬まる/著

 

・みどりのゆび  モーリス・ドリュオン/作 

         ジャクリーヌ・デュエーム/絵   安東次男/訳     

 

・お勝手のあん 柴田よしき/著

 

 

今月は、過激な内容、過激な言葉で綴られた作品ばかり読むことになりちょっと気がめいりました。 主人公の言葉が荒かったり大声を張り上げていたり、ゆがんだ愛情を日常にしようと暮らす人々だったり、読後感が爽やかではありませんでした。

 

図書館の返却本でたまたま見つけたお初の作家さんたちの作品でしたが、

次はないかもしれません。

 

そんな中で「熱い焙じ茶」は「たまかな暮し」の原点も垣間見えるエッセイでほっとしたり、ほぉーと思ったり。山の上ホテルの朝食を食べに行きたくなったり。

実生活と重ねられる部分があって安心して読めた作品でした。

 

 

 

初夏は足元から

母が春夏用の靴を2足、ホームへ持って行きました。

 

入居するときに履いていた黒い紐靴を外出の時に履いていて、

面会のたびに履き替えを持っていく?と聞くものの、

「要らない」と返答していた母でした。

 

それが先日は、自分から春夏用の靴を持っていこうかしら?

と靴箱の前でどの靴を持っていこうか思案しています。

自分で中の靴を取り出せないので、一足づつ順番に見てもらい

お気に入りの2足を選びました。

 

一年前は、ずっと下を見て、話しかけても反応が薄かったのに

お出かけ用の靴を持っていきたいと思う母の心の変化に拍手です♪

 

次に会う時はこっちで、病院へ行くときは、あっちね。

 

その履き分けの理由はわからないものの、

身だしなみが気になるのは良いことです。

 

陽気も、母の気持ちも明るく前向きになったようで嬉しい限りです。

 

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キンラン

 

 

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ギンラン ?

 

スケジュールは、からっぽです

緊急事態宣言が発令された地域もあって

このゴールデンウィークも「命を守る行動を」

心がけなくてはいけませんね。

 

近場の散歩が我が家の日常になっています。

それでも結構楽しいものです。

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空っぽのスケジュール

例年だとこのクリップに展覧会の案内ハガキ、

出かけた先から投函した旅便り、

美術展のパンフレットなどを

ぶら下げてワクワクしていましたが、

今は御覧のとおり、何もぶら下がっていません。

 

そのうちに

ここに下げきれないほどのパンフレットを手に入れて

あっちこっちに出かけましょうね。

 

そのうち、そのうち。

 

いつか、また。

 

きっと、また、ね。

 

 

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鯉のぼりの絵葉書

 高知県を旅した時に買った、

 仁淀川四万十川を泳ぐ鯉のぼりの絵葉書を飾って旅気分を味わいましょうね。

 

 

暮しの手帖 11号 (2021年 春)

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暮しの手帖 11号

南桂子さんの銅版画が表紙になっている!

もうそれだけで、買い!な気分でしたが、

本屋で手に取り、扉の「子供と猫の寝姿」に、ふふふ。

これはもう家でじっくりと読むしかないですね。

 

そして、読み始めています。

南桂子さんの銅版画を取材した文章のなかにみつけたことば。

 

「縫い物や刺繍をする方なら、

 一定のタッチで描かれた線に目を奪われるかもしれません」

 

そうです、そうです。

南桂子さんの作品にいつも目を奪われている気持ちを

ちゃんと表してくれています。

 

 

この号では、同じライターさんが「てと、てと。」も

取材と文章を担当されています。

10号のアプリケの記事を書かれていたのも同じ方でした。

この方の文章を読みたくて「暮しの手帖」を買っていると言ってもいいほど好きなライターさんです。 ああ、この記事いいなぁ~。この方はいつも取材する方の気持ちに寄り添っているなぁ~と思わせる魅力があります。

1冊でふたつの記事が読めるなんて、なんとお得な号でしょう。

 

 

石田千さんの「おにくやさん」の中でみつけた

「なんとか日にちの光をながめていられる」

 

 

野崎歓さんの「浴室の楽しみ」で引用されていた

モンテーニュのことば。

 

 

大竹しのぶさんの「母が教えてくれたこと」に書かれていた

初夢のはなし。

 

 

「手元の素材で、アクセサリーを」を読んだら

たっぷりある手元のボタンをふんだんに使って

ブレスレットを作りたくなりましたよ。

 

ほんとうに、

「生きることは楽しいことばかり」 ですね。

 

 

 

10g 110円の買い物

100円ショップで見つけた10gの商品。

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10gのエコバック

24X35X14cmの小さめのエコバックです。

ほんとうに10gか計ってみたら、ちゃんと10gでしたよ。

エコバックはいっぱいあるのに、

つい買ってしまって、ちっともエコじゃあないっていう

オチがついてしまいます。

 

ただ、この軽さはちょっと魅力的です。

バックに入れておきたくなりますね。

 

コンビニで買い物(滅多にしないのに?)

図書館で文庫本を借りた時(これは、あるかも)

薬局へ薬を取りに行ったとき(これも、たま~にね)

 

「何かに使えるかもという物は、無くてもいい。」

 

という名言をすっかり忘れて買ってしまったけれど、

ちゃんと役立てて使いましょうね。