老母の握力

介護の入り口。老母(ローボ)と老娘(ロームス)のつれづれ。

詩は生涯の友

楽しむことが、生きること。

だから私たちは、生きていける。

 

そう結ばれた編集者・田中和雄さんへの取材記事。

 

その記事のタイトルは

「生きることは、楽しいことばかり」

 

暮しの手帖11号の感想を書いたときに引用した言葉です。

暮しの手帖 11号 (2021年 春) - 老母の握力

 

田中さんは編集者であり、小学校で詩の授業もしています。

 

大切なことは詩が教えてくれたと語ります。

 

読んでいて小学生の頃の思い出が甦ります。

私が小学3年生のときの担任の先生は詩が好きで

国語の授業に加え学級会(ホームルーム)の時間も

詩を書き、クラス全員の詩を先生がまとめて

読売新聞のこどもの詩のコーナーへ投稿していました。

 

すると、私の詩が掲載されてびっくり。

嬉しいやら、はずかしいやら。

新聞に載った初めての経験でした。

 

そのおかげか

詩を書くこと、読むことが身近な存在になりました。

 

国語の授業も、本を読むことも好きになりました。

 

暮しの手帖の記事の中では

まどみちおさんの「ぞうさん」の詩を存在の詩だと語っています。

ぞうさんは象でいることが幸せ。

自分が自分でいることを喜べたら、

人生は大成功。

大切なことは何か、詩が教えてくれた、と。

 

手元にある「まどみちお少年詩集 まめつぶうた」は

30歳の誕生日にプレゼントされたもの。

 

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まどみちお 少年詩集

~少年(少女)のような心をいつまでも持ち続けて欲しいと願っています~

というメッセージとともに。

 

おてんばぶりは変わらずで、

少年のような~と当時から言われていたワタシだったのね。

 

30年経っても時々ページをめくり

少年のこころを呼び起こしています。

 

↓ 9歳のほんとうに少女だったワタシが書いた こどもの詩 です。

 

星のカーテン

きらきら光る星のカーテン

いくつあるのかな

数えてみよう

 

ひとつ

ふたつ

みっつ

 

わからないや

 

もう一度数えてみよう

ひとつ ふたつ みっつ よっつ いつつ

やっぱりわからないや

 

 

~~~

ことばの一字一句は正しく覚えていないのですが、

こんな内容だったはずです。

 

「きれいな星空が見えて、その星の多さにびっくりしたんでしょうね。」

と解説されていたと思います。

 

けれど、

この詩がなぜ採用されたのか、当時も今も分からないというか

腑におちないというか、、、。

 

実は、この詩はきれいな星空を見上げて書いたのではなく

部屋に掛かっていたカーテンにラメのような糸が織られていて

キラキラと光るのを見て書いたものなんです。

 

担任の先生の詩作への情熱がすごくて

毎日宿題で詩を書かなくてはいけなくて

ネタがなくて困ってしまって苦肉の策だったのです。

カーテンのことを書いただけなのに

きれいな星空が見えるのですね、なんて解説されちゃったら、

もう、どうしましょう。

本当のことなんて言えませんよね。

 

発想を飛ばしたんですよ、と今なら言えるかもしれませんが。

 

 

 9歳のときに書いた詩を今も覚えていて

その話をこうやって書いたり、オットと話したり

それはとてもとても楽しい時間に違いありません。

やはり、

詩は生涯の友になっています。

 

さいごに 頂いた少年詩集のなかから短い詩をひとつ。

 

 

ケムシ

  さんぱつは きらい

 

 

 小噺みたいなこの詩を読むたびに、ふふふと笑ってしまいます。

 

詩のもつ力に気づけると、

 

日々が明るいものになるね、

 

と、オットと語った昨夜です。

 

詩のような、

 

詩になるような

 

人生を

 

過ごせていたなら、

 

過ごせていけたら、

 

しあわせ です。