2日続けて出かけました。
そして今日は在宅でオンライン講座を受講しました。
昨日の湯浅八郎記念館の「サスティナブル物のいのちを考える」にちなんだ
「形を変えて使い続けられた裂や糸」をテーマにした公開講座でした。
クズになってしまいそうな裂や糸も大事に大事に使ってきた。
今ではサステイナブルとかっこよく言うけれど
「慎ましやかな生活が生んだものに、美しさがある」
資材、素材がどのように継続的に使い続けてこられたか。
展示でも気になった「裂き織・クズ織」
断片となったものを重ねて縫うことが刺し子の出発点。
それさえもできなくなり、
布として使えなくなっても糸状にして織って再び布にする。
分厚い布が織りあがり防寒着として活用した。
限られた素材を工夫をして日常生活を維持していた。
刺し子、補強、補修から装飾になった刺し子。
工夫を重ねたことで生活の質の向上になっていった。
生活に追われているなかでも装飾性を意識する。
おしゃれしたい気持ちが自然発生したんですね。
暮らしに余裕ができて衣服を眺める時間ができた。
2枚の布を細かく縫うことで丈夫さが増すことに気づく。
刺し方によって柄が生まれる。
労働の中に愉しみを見つける。
ついでに~とお話しされた
「袂が長いほど格が上」ということ。
振袖は長い袂、作業着は動きやすく筒袖になっている。
袂が長ければ動きにくい。
位の上の人は自分で動かない。
動きの違いが身分の違い。
お姫様は袂を気にする炊事、洗濯なぞ、
ご自分ではしませんものね。
江戸時代の上流階級の着物は洗濯をしないの使い捨てられていた。
その古着を明治時代の中流階級が晴れ着として着るのですが、
その袖丈が明治時代のスタンダートより短いので
違う布を足して袖を長くして着たというのも興味深かったです。
どの時代も流行があるんですね。
鑑賞、愛玩の対象になる 端裂の保存、裂帳の出現。
小さなものも残して鑑賞する。
時代によって端裂れの活用方法変わってきた。
近代以前も持続可能な方法で資源を利用することはあった。
ただし身分制度によって対象の物、人が異なっていたので
万民のためにとは言えなかったが、
現代においてはそれらを踏まえて追及していくことが大事なのでは。
たっぷりのお話しをかいつまんで書いてみました。
襤褸、屑織、裂織、刺子、こぎん、寄せ裂、袖なし、ドンザ、ツヅレ、ニンジリ、ハギトージン、、、などなど
展示では着物や布たちの初めて知る呼び名がありました。
これからも暮しのなかで、
布や糸を大事にしていきたいです(^^)