世田谷美術館で開催中の「民藝」展へ。
用賀駅から甍通りを歩いて18分ほどで到着。
1941年に開催された「生活展」を
模したしつらいが展示されています。
こちらは現代版のコーディネートです。
柳宗悦が100年ほど前に説いた
生活の中の美、
民藝とは何か、
そのひろがりと今、
そしてこれからを展望する展覧会です。
ブームになっている「民藝」を覗いた気分です。
ブームではない「民藝」を
身近に感じていたいワタシとしては
違和感のある展覧会でした。
特設のSHOPがメインになっているかのようにも感じました。
そう思うものの小鹿田焼(大分)、鳥越竹細工(岩手)、丹波布(兵庫)、など産地の作り手の方々のインタビュー映像を見ることができたのが収穫でした。
「暮らしの中に民藝を」はこれからも我が家にあり続けるのだと思うけれどそれが「民藝」だからではなくて「好きなモノ」だから身近に置いて使いたいのです。
「民藝」を提唱した柳宗悦さんは確かにすごい方だとは思うのですが、先に見ていた「アウト・オブ・民藝」の解説の中にもあったのですが、「いいと思った物」をもとの持ち主が拒んでも、剥ぎ取るように東京に持ってきたこともあるのです。 良いものを後世に残したいという思いもあったのでしょうけれど、なんだかそこが解せないと感じるのです。 そのおかげで昔からの日常の美を知ることができてはいるのですが、、、。 カタチあるものはいつか消えるものですよね。 「民藝」ということばに縛られずにいたほうが、自由な視点でモノを見ることができるのではないのかなと感じた展示会でした。
「用の美」
展示ケースのガラス越しに見ているだけよりも
使ってこそ、です。
それって「民藝のモノ」に限ったことではないですね。
花を部屋に飾ることも、
部屋のカーテンを季節で替えることも
暮らしの中に美しさを見出していく
用の美=常の楽(日常の楽しみ)
とも言えるでしょうか^-^