日本各地を巡回している
『民藝MINGEI 美は暮らしのなかにある』が
4/24(水)から6/30(日)世田谷美術館で
開催されます。
暮らしの中で使ってこそ、
「用の美」ともいわれる品々は
いまほど「民藝」という言葉を日常に聞くことがない
ずーっと前から暮らしに寄り添うものでした。
ワタシが「民藝」の存在を意識したのは
Hapoさん(母)の器好きからです。
Hapoさんと一緒に「和楽みんげい店 (静岡・丸子宿)」や
「須磨 (湯河原)」で民陶をその来歴を
お店の方からお聞きし、
買い物をするのが楽しみでした。
まだ静岡に住んでいたころでしたから
民藝の品を扱っているお店は
少なくどちらも貴重な存在でした。
十二の窯のカップ&ソーサーでが届いてご満悦♪でした。
そのころから全国の窯場へ旅行するのことを始めたり~
ワタシもどんどん器好きになりました。
イギリス旅行を経験してからは、日本の器から遠ざかり
紅茶に合うティーセットや洋食器を揃えたころもありましたが
その時期も去り、今は民藝の器に戻っています。
けれど、
民藝はイギリスのアーツアンドクラフツと通じるものがあり、
その国の器に興味を持ったのも自然の流れだったのかと思います。
30年は経つかとおもうのですが、
当時、鎌倉にあった近代美術館での
イサムノグチと北大路魯山人の展覧会をHapoさんと一緒に見て
その室礼をとても美しく羨ましく眺めていると
「これも民藝のひとつかもしれないわね」とHapoさんに言われ
民藝の世界の広さを感じました。
Hapoさんの口から「民藝」という言葉を聞いたことが
とても印象に残っています。
ワタシってやっぱりHapoさんからの影響が大きいですね。
親の行動、言動に反発することが、もちろんありましたが
美意識や趣味に関しては共感することが多かったようです。
Hapoさんがその頃買った器は今も我が家の食卓を飾っています。
こういうのもノスタルジーというのかな。