はじめての映画館でみたのは「土を喰らう十二ヵ月」でした。
景色、室礼、器、そして料理。
美しさが漂い続けている映画でした。
民藝の品々が次々と現れてうっとり。
昔からの民藝の品々や、西持田窯、読谷北窯、アンパル陶房などの食器が使われていてできることなら停止画でじっくり器を眺めていたかったです。
いっぽうで新しすぎる荒物がちょっと違和感があったものの、どれも厳選の品々だとみてとれました。たびたび登場する香川漆器の独楽丸盆は使い込んでいてうっすらと剥がれているところが暮らしに馴染んでいてよかったです。
ストーリーがもちろん大事なのでしょうけれど室礼や山々の季節の移り変わりや月の影がとても印象に残りました。
水上勉の「土を喰う日々 わが精進十二ヵ月」を原案に料理を土井善晴さんが担当されています。
映画の中のおむすびを見ただけで「あっ!土井さんの、、、」とわかるほど土井さんオーラがありました。
今日のお昼は塩むすびにしようかしら。
映画に出てくる料理のレシピも紹介されているこの本も気になります。
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