病室に入るとすぐに
Hapoさんにランチバッグを渡して開けてみて~というと
例のモリス柄の可愛さに
「わぁ~ かわいい~」というものの
中身を見ても、
「なんだかわからないわ」と興味を示しません。
あれれ?
おやつ持ってきたのにな~。
黒糖カステラとミニバナナケーキ、そして野菜ジュースを
ひとつずつ出して見せると
「あら! あら! あら~♪
おやつ、食べていいの? どれにしよう♪」
食べていいけれど、今はだめなの、
看護師さんに預けるから
あとで食べてね。
「そうなの、後で食べられるのね
このあいだのも美味しかったわよ。
ありがとうね。 楽しみだわ。」
この日はファイル式の写真立ても持っていき、
次兄家族の写真を入れてベッドサイドに置きました。
次兄とお孫ちゃん(母のひ孫)が一緒に写る写真を一番前にして飾ると、
母は「仕舞っておいて」(引き出しに)といいます。
せっかく写真立てに入れてくれたのに~と看護師さんからのブーイング。
ワタシの気持ちを代弁してくれてありがとうございます。
ぴかぴかの笑顔を見ると元気になるから飾っておいてくださいよーと
看護師さんが言うと、
「そう~? じゃあ見てね」と自慢げにしています。
ご機嫌さんにしてくれる術はさすが、看護師さんです。
そのあと、ワタシが送った絵手紙が貯まってきて引き出しの中が
いっぱいになってしまっていたので、
カードホルダーに差し込んで片付けながら
Hapoさんとおしゃべりしていると、
片手間の会話だと感じるらしく、
「そんなの、後にすればいいじゃない」とふてくされます。
は~い、そうですね。
10分しかないのに、ごめんね~。
そうこうしているうちにタイマーが面会終了を告げます。
看護師さんにおやつを預けて部屋を出ようとすると、
母はワタシではなく、
看護師さんの手にあるおやつをじーっと見ています。
今すぐは食べられないけれど、
後でお出ししますからね、と看護師さんが言うと
ほっとしたようで、
ようやく
「じゃあね、また来てね」とワタシに手をふります。
「ムスメよりおやつがダイジHapoさんは」
食べる意欲があるのは何よりなにより。
来週は何にしようか、
Hapoさんが喜びそうなものを探すのが
ワタシの大事な使命です^-^