大佛次郎記念館をあとにして山手 西洋館 巡りをしてきました。
外国人居留地の面影の残る横浜山手にある7つの洋館は無料で入館することができます。 季節ごとにイベントがあったり室内の飾りつけが変わったりしますが、特にクリスマスやお正月の装飾は華やかで見応えがあります。
今回はちょうど季節のはざまで目立った装飾はなく普段の西洋館にお邪魔してきました。 3月からは雛祭りにあわせた装飾がはじまるようです。
巡った順にご紹介~。
1937年に上海の大英工部の設計により英国領事公邸として建築。
ああイギリスだな~と思ったのが追悼の意を示したエリザベス女王やロイヤルファミリーの写真がたくさん飾られていたことです。むかしイギリス旅行をしたときもロイヤルファミリーの写真入りのグッズがお土産として沢山あったのを思い出しました。
1926年 J.H.モーガンの設計でアメリカ人J.E.ラフィン氏の住宅として建築。
ギャラリーとして貸出しているので、この日は手描き絵付けの器が展示されていました。 テーブルコーディネートも素敵でうさぎとツワブキを描いた皿とカップがとてもかわいくてみとれてしまいました。窓辺の小さなものは指ぬきで、これも海外土産でいくつも買ったことがあるな~と懐かしくなりました。
3.山手234番館(横浜市認定歴史的建造物)
1927年頃に朝香吉蔵の設計で外国人向けの共同住宅として建築。
日当たりのいい部屋をみているとここにソファをおいてゴロンとしたくなりました。 台所にあったいくつものキャビネットには食器がしまってあって当時のものも残っているのかしら? どんな方がティタイムを過ごしていたのかしら?と想像が膨らみます。
4.ベーリック・ホール(横浜市認定歴史的建造物)
1930年にJ.H.モーガンの設計で、イギリス人貿易商B.R.ベリック氏の邸宅として建築。
子供部屋が可愛すぎ~。サンルームの色あいも素敵です。階段の手すりや門扉の装飾も豪華でした。
5.エリスマン邸(横浜市認定歴史的建造物)
1926年にアントニオ・レーモンドの設計で、生糸貿易商エリスマンの邸宅として建築。
なんと! ここだけ写真が1枚もないのです。
喫茶室として営業されていてお客様がいたので撮影を遠慮したのですが、全景もないなんて、、、。 歩き疲れてぼーっとしてしまったのかもしれません。
6.外交官の家(重要文化財)
1910年にJ.M.ガーディナーの設計で、明治政府の外交官 内田定槌氏の邸宅として建築。
ステンドグラスがあるかと思えば、かつて和館もあった名残で瓦屋根が残っています。今は新館とつながっています。 渋谷南平台にあったころには堀内誠一さんらが設立したアド・センターが使っていた時期もあるそうです。
去年の8月には、堀内誠一展へ行っていました。
7.ブラフ18番館(横浜市認定歴史的建造物)
大正末期にオーストラリアの貿易商ハウデン氏の邸宅として建てられ、のちにカトリック山手教会の司祭館として使用される。
窓枠の色やカーテンの柄がとても好みで、どの洋館も素敵でしたが、どの部屋に泊まりたいかと聞かれれば、ここがいい~と答えます。 遠目ではわからないのですが、ベッドカバーも窓の上部の布飾りもとても素敵な刺繍模様でした。 こんな部屋で眠ることができたらどんなに素敵な夢が見られることでしょう。
昔イギリス・Actontownで泊まったB&Bは、この寝室と似ています。
素敵な夢をもう見たことがあったようですね^-^
夢のような西洋館7館巡り。
海を越えて旅に出たわけではないけれど、海外でのホテル住まいだと想像して散策するのも楽しいものです。
今週のお題「行きたい国・行った国」