老母の握力

介護の入り口。老母(ローボ)と老娘(ロームス)のつれづれ。

きのうのオレンジ 藤岡陽子/著

タイトルのそれは果物のオレンジだと思っていた。

 

ところがそれは登山靴の色のことで、

主人公の家族や生き方に大きく関係するものだった。

 

30代の主人公と11カ月違いの同学年の弟、両親、祖母。

同級生の看護師、その元恋人。

主人公の職場の後輩。

それぞれの過去をうまく絡ませてあり、

涙を静かに流しながら読み終えました。

 

最近、涙もろくてすぐ泣いてしまいます。

 

作者の藤岡さんは現役の看護師さんだそうです。

 

もしかしたら作中の看護師さんは作者がモデルなのかもしれないと

思いました。

 

涙が流れてしんみりとしつつも、

どこか心がほんわりとした読後でした。

 

オレンジでそれを表現していたのかもしれません。