昨日は、薄曇りの中、車を走らせて山口蓬春記念館へ。
三日前に二つの美術館へ行ってきたばかりなのに。
山口蓬春の絵も観たくなったのです。
東山魁夷と山口蓬春との親交。
彼らの共通点を通じて美の姿をみつめる展示でした。
山口蓬春は流派や世代に関係なく
人とのつながりを大事にしたことが伺えました。
蒐集のひとつ「唐時代の三彩樹下美人像」のぽっちゃり美人さんを
「ぼくの二号さん」と呼ぶほどに愛着を持って大事にしていたそうです。
モノに人に絵画に、愛を持って生きてこられた方なのだと感じました。
山口蓬春の描く植物や風景の絵も素敵なのですが、静物画の中の器がとても気になります。以前にも見たことのあるペルシャの三彩小鉢をこの度も見ることができて嬉しかった~。
母屋は2023(令和5)年2月27日に国登録有形文化財に指定。
1階の和室部分は入ることができませんが、
廊下からも庭の景色を眺めることができます。
2階からは葉山の海が見渡せます。
今は周りの家や電線越しの海ですが、
山口蓬春が住んでいたころは
もっと大きく開けた海を見ることができたのだと思います。
2年前の早春にも訪ねていました。
観たいと思う時に、
見に行くことが出来るのは
とてもありがたく幸せなことだと思います。