10月に世田谷美術館で
土方久功と柚木沙弥郎展を観ました。
土方久功さんのことは、少し予習してから美術館へ。
予習はしていたけれど、やっぱりなぜにこの二人？
という思いは残りました。
コラボするような展示方法でもありませんでしたが、
それでも二人の共通点はなんだろうと考えて、
絵本を描いていたことなのかな～と思い至りました。
作風が似ているというわけでもない、
共通点を見出すための展示ではないと割り切ったほうが
それぞれの面白さを味わえると思えてきました。
土方作品は同一モデルの木彫りレリーフと水彩画を
見比べるのが楽しかったです。
日本に戻っても南洋の人々を忘れがたく
何度もなんども作品にしたくなるほど
特別な時を過ごしていたのかもしれません。
柚木作品は村山亜土のお話しに布コラージュで絵を描いた
好きなお話しの「夜の絵」についての展示が小さいながらもあって嬉しい。
改めて自分で気づく好きなもの。
気づきって大事ですね。
そして、2階展示室の
「雑誌にみるカットの世界」が思いがけずよかったです。
「世界」と「暮しの手帖」のカット原画が素晴らしくて
見どころ満載でした。
花森安治さんて、画家やイラストレーターとしてだけで十分に才能を発揮して暮らしていけたでしょうけれど、それに加えて編集やジャーナリストなどの仕事もこなして本当に多才な方で、書かずに、描かずに、いられなかったのだろうな。
その情熱をひしと感じて、ミュージアムショップでは花森さんの本を買いました。
そしてね、
柚木さんデザインのクッションカバーも買っちゃいました＾-＾
隣接する砧公園の散策も楽しめて佳き一日でした。
