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心をつかむユマニチュード:認知症ケアの技術

先日、ユマニチュードについての講演会に

参加しました。

 

ユマニチュード(Humanitude) は、

フランス語の人と哲学という言葉を合わせた造語だそうです。

jhuma.org

 

サロペットを着たもじゃもじゃ頭のおじさまが

笑顔で見つめて話しかける様子を以前にNHKの番組で見たことがあります。

もじゃもじゃなんて、失礼なことを言ってしまいましたが、

その方が考案者のひとり、イヴ・ジネストさんです。

 

講演会ではそのジネストさんも登場する

NHKのドキュメンタリー番組を抜粋しての

実例動画を見たのですが、魔法のようなそのケアは

決して魔法ではなくて、「技術」です。

 

ケアの対象者に「あなたは大切な存在です」と

相手に伝わる技術がユマニチュードです。

自分が尊重されていると感じてもらえることを

「相手の理解できる形」で伝えることが大事です。

 

動画の中で「認知症の妻を怒鳴らずにすむ方法はあるのだろうか」

という夫の言葉。

アルツハイマー認知症)は人を変えてしまう病気ではありません。

すてきな人は素敵なままです。

「感情記憶」は絶対に残る。

それは、脳の中のダイヤモンドなんです。

「感情記憶」を使ってケアしていくのがユマニチュード。

私たち(ケアする側)の優しさを伝える技術が必要なんです。

 

イライラしそうになったら、愛のスイッチを切り替える。

そしてひとこと「君のことが大好きだよ」と伝える。

けれど、そう簡単にその優しい言葉が出てこなくて、

言えないのが現状なんです。

そこで、困ったときには思い出の力を借ります。

お互いの若いころの写真を見て、話しをする。

想い出話に花が咲く。

次第にお互いが笑顔になる。

認知症の人は

わからなくなってしまった今に居るので不安になる。

過去のこと、思い出は、

「本人がわかっていること」なので

不安は減って心が安定し、不穏が減る。

過去へ、その人を連れていく。

素敵な想い出は薬になる。

 

妻を怒鳴ってしまうと悩んでいた夫は、

ユマニチュードを実践するようになって、

「思い出が薬になるとは思わなかった」

認知症の妻がいることは不幸ではない、

 ユマニチュードは道を明るくしてくれた」

と最後に語っていました。

 

ケアはお互いに気持ちのいいもの。

ケアはお互いに笑顔になっていなければいけない。

誰もがそこに居て良かったと思えるように。

 

それは社会も同じことなんだと思いました。

 

目を見る。

相手のハートをみるように。

❤❤❤❤❤

with love

 

 

hapo-mina.hatenablog.com

 

Hapoさんは、

いつまでも私にとって大事な人。