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認知症のくれた贈り物

「母がピンチに陥ったときに父は、ここまで優しく寄り添ってやれる夫だったんだということは母が病気ににならなければ気づけなかったことなので、それは 認知症がくれた贈り物” なのかもしれない。」

 

先日参加した、信友直子監督の講演会でのお話しです。

 

信友監督の作品のことは、このブログでも何度か書いていますが、ドキュメンタリー映画「ぼけますからよろしくお願いします。」、「ぼけますからよろしくお願いします。おかえりお母さん」を制作された方です。

 

 

 

介護っていうのは、親が命がけでしてくれる最後の子育てで、人生をしまうことは悲しいことだけじゃあない。

 

 

 

近所の目はあたたかい。

 

ある日ご近所の方に母の認知症のことを伝えた信友監督。それを聞いたご近所さんが「いままでもなんか様子が大変そうで手助けしたいと思っていたけれど、何も知らされていないのに勝手なことはできなかった。けれど、これからはちゃんと見守って手助けもできる。ようやく言ってくれてありがとう。」と言ってくださったそうです。

 

近所の目をはばかって、認知症のことを隠しておきたい、人に知られたくない。家族だけでなんとかなる、なんとかする。と思っていたけれど、近所の目はあたたかいものだと気づくことができた。

 

介護は家族だけで抱え込まないこと。

介護されている本人も家族に笑顔がなくなってくるからどんどん不安になる。

負のスパイラルに陥ってしまう。

介護サービスを利用するようになって笑顔が増えて認知症の進行も遅くなってきた。

 

数年後には高齢者の5人にひとりが認知症になる時代になる。

 

「ぼけますからよろしく」と、家族だけでなく、近所にむけて社会にむけて言っていけるような世の中になればいい。

 

 

信友監督のお話しもクリスマスの贈り物のようです。

 

人がみな、誰かのギフトになれるような世の中になっていければいいですね。

 

 

 

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