Hapoさんは4人部屋の窓際に居ます。
窓からは公園の森が見えて、
「この森の向こうから、自転車漕いで来てくれるのね」
といいます。
自転車を漕ぐときに手袋していても
冷たいワタシの手を
初めの頃は、冷たい!と嫌がって
触ってくれなかったのに、
最近は
「冷たいね~」と言いながら
両手で包んで温めてくれます。
二人の手を合わせて、
「nokoちゃんの手は大きいね~。
色が黒いね~。」というのも毎度のこと。
そんなことを言いながら
手遊びや歌を歌ったりします。
4人部屋のほかの人に
賑やかな人たち~と思われているかもしれません。
面会時間が終わって帰るときには
そのお詫びをかねて、
「おじゃましました。」と部屋を出るときに言うと
隣の方と目が合うので
その方にも手を振ります。
すると、その方も手を振り返して
「ありがとう」と言ってくださいます。
Hapoさん(母)との握手でバイバイバイ♪のあとは、
お隣の方とも「バイバイまたね♪」が
恒例になりました。
笑顔がとても素敵で恵比寿様のような方です。
Hapoさんにもその方にも
バイバーイと手を振るのが
楽しみになっています。
じつは反対側のお二人にも
手を振りたくて
ウズウズしているワタシです^-^
なんてことを書いていたのに、
Hapoさんの部屋が変わってしまいました。
もしかして、うるさいってクレームが出たのかな?
というわけではなく、
ケアの状況の似ている方を
同室にしたかった病院側の事情でした。
「部屋が変わるのはどうして?」と聞かれて
それはね~、良くなってきているからよーと答えると、
「そうなの!」
とニッコリ笑ったHapoさんです。
その後、持参した雑誌を
「きれいね~、かわいいわね~」と言いながら
一緒に見たので、前日の怒りを引きずることなく
面会時間が過ぎていきました。
いろいろあっても、
新しい年もHapoさんと過ごすことができそうで
ほっとしています。