・信州の布これまでとこれからと 徳嵩よし江/著
・親が子どもになるころに
てんてん、介護問題に直面す。 細川貂々/著
・彼女の家計簿 原田ひ香/著
・霜月の夕暮れ 成川有一/著
・八月の六日間 北村薫/著 (再読)
******
雑誌や料理本を何冊も見ていたので
小説は少な目な12月でした。
そんな中、
最後の「八月の六日間」は、
Hapoさんに怒られた日に読みました。
北村薫さんの小説はどれも好きなのですが、
この作品の40歳代の主人公の心のつぶやきがとてもいいのです。
例えば、雪山をスノーシューで歩き、
小高い丘から自由に滑ったり転んだりして下っていく時に
「ここから道をそれます」と言ったインストラクターの言葉に
人の道をそれると言えば、悪事のことだが、
そうではなく、時には決まりきった道筋を、
ふと、外れてみるのもいいことだろう。
と、心でつぶやき、同行の人と
「楽しいね!」といい合っていた。というシーン。
聞き逃してしまいそうな言葉をキャッチして
それを感じて自分のなかで考える。
仕事や人間関係の苦労もあるのですが、
その時々に、
人に、ことばに、助けられているのです。
世代も状況も違うのに
なぜか近しい物語に思えて、
それが心の栄養になっていくのを感じるお話しです。
心の浄化作用のある本を読んで、
リセット! リセット~^-^