ノコノオト noko_note

nokoの雑記帳  あれこれつれづれ

2023年12月に読んだ本

・信州の布これまでとこれからと   徳嵩よし江/著

 

・親が子どもになるころに 

   てんてん、介護問題に直面す。  細川貂々/著

 

・彼女の家計簿      原田ひ香/著

 

・霜月の夕暮れ  成川有一/著

 

・八月の六日間  北村薫/著 (再読)

 

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雑誌や料理本を何冊も見ていたので

小説は少な目な12月でした。

 

そんな中、

最後の「八月の六日間」は、

Hapoさんに怒られた日に読みました。

 

 

北村薫さんの小説はどれも好きなのですが、

この作品の40歳代の主人公の心のつぶやきがとてもいいのです。

例えば、雪山をスノーシューで歩き、

小高い丘から自由に滑ったり転んだりして下っていく時に

「ここから道をそれます」と言ったインストラクターの言葉に

人の道をそれると言えば、悪事のことだが、

そうではなく、時には決まりきった道筋を、

ふと、外れてみるのもいいことだろう。

と、心でつぶやき、同行の人と

「楽しいね!」といい合っていた。というシーン。

 

聞き逃してしまいそうな言葉をキャッチして

それを感じて自分のなかで考える。

 

仕事や人間関係の苦労もあるのですが、

その時々に、

人に、ことばに、助けられているのです。

 

世代も状況も違うのに

なぜか近しい物語に思えて、

それが心の栄養になっていくのを感じるお話しです。

心の浄化作用のある本を読んで、

リセット! リセット~^-^