Hapoさん(母)に見てもらおうと
雑誌「銀花」の母の手特集の号を持っていきました。
古い雑誌ですが、端切れを縫いつないだ手仕事のことが
写真を交えて編まれています。
表紙を見るなり、「わぁ~布がいっぱいねぇ」と
身を乗り出して頁をめくっていきます。
「そういえば、むかし”もったいないおばさん”という人が居てね。
家にある着なくなった服を集めに来ていたわね。」
今で云う古着回収業者さんでしょうか。
もったいない、もったいない~♪と節をつけるHapoさん(母)です。
これは、外国のひとが継ぎ接ぎしたものよ、と説明すると
「へぁ~、外国の人ももったいなくて継ぎ接ぎしたのね~」と驚いています。
足袋の継ぎ接ぎを見ると、
「昔はコハゼを買ってきて、自分の足袋は自分で縫ったものよ。」
今度はワタシがへぇ~! です。
「だって何でも手に入る今とは違うもの。自分で作るしかなかったのよ。」
そんな昔話を交えながら雑誌を見ているとあっという間に面会終了のタイマーが鳴ります。 いつもはその音がするとすぐに「気をつけて帰ってね」というHapoさんなのに、この日は音が聞こえなかったかのようにまだ本を楽しんでいます。 時間オーバーしちゃうけど最後まで見てもらうことにしました。
前日の面会では、「眠い」と何度も言い、面会時間がまだ残っているのに「気をつけて帰ってね。また来てね」と目を閉じてしまっていた同じ人とは思えないほど、しっかりとしていました。
Hapoさんの「好きなことが」が
ワタシの「好き」でもあって本当にヨカッタです^-^