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nokoの雑記帳  あれこれつれづれ

京都市京セラ美術館 ~泣いてちゃご飯に遅れるよ

京都を楽しんでこられた方のブログを読んだら、五月の京都旅行のことをあれこれ懐かしく思い出しました。

hapo-mina.hatenablog.com

 

そういえば、京都市京セラ美術館でのことをまだ書いていなかったので、思い出つづりをしてみたいと思います。

 

改装工事を経て新しくなった京都市美術館に来るのは はじめてです。

2階西広間のステンドグラスは1933年当時の意匠が残されています。

 

ここで屋外展示を見ていたらイギリスから来たという若い女性に声をかけられてしばしカタコトの英語でおしゃべり。 昔ロンドンのV&Aミュージアムでもこんなことがあったな~と思い出しました。 彼女もそんなことをいつか思い出す日がくるかしら。

 

 

コレクションルームではちょうど2023年春期「魅惑の昭和モダン」が開催されていました。 着物姿でゴルフをしていたり、天体望遠鏡をのぞく女性などモダンガールがずらりと並んでいましたが、そのなかでも目を惹いたのが、

 

『遠矢』丹羽阿樹子 

ワンピースにハイヒール。パーマのかかった髪型。

モダンガールが矢を放つ瞬間をたらえたこの絵をまじかに見られるなんて!

 

この絵は、寿木けいさんのエッセイ本「泣いてちゃごはんに遅れるよ」の表紙になっています。 なぜにこの絵を表紙にしたかは本文に書かれていますが、はじめて本を見た時にはまさに射抜かれた気持ちになりました。 背景の緑や足元のタンポポが描かれていたのが皐月のころに観るのにふさわしい絵でした。

 

和洋折衷のファッションやインテリアが描かれて作品を観ると懐かしく感じつつも、絵の中のキリッとした女性たちがまぶしくもありました。

 

旅先で見たかった絵に偶然に出会えて喜びひとしおでした。