「Pichuco(ピチューコ)」ってスペイン語で「太っちょ」って意味なんですって。
それがね、バンドネオンの神様といわれている「伝説のマエストロ」アニバル・トロイロの ”あだ名” なんです。
そのピチューコが遺した手書きの楽譜をデジタル化する音楽学校の人たちを追うドキュメンタリー映画「Pichuco」を観たのち、映画の日本語字幕を担当した小川紀美代さんのバンドネオン演奏とお話を聞く機会に恵まれました。
去年はその小川さんのバンドネオンとチェロのコンサートを楽しんでいました。
バンドネオンの音色は秋に似合うのかしら。
題名を知らなくても聞けば、ああ、あの曲と思うものや
初めて聞くけれど、心にすとんと響く曲
寂しげでありながら、
力強くもあるその音色に酔いしれるひとときでした。
11月には小川紀美代 invites Mezcal Jazz Unit 全国ツアーがあります。
そのツアーのことを「旅する音楽祭」と銘打つのがいいですね。
どんな旅になるのか、ぜひ聞いてみたいです。