バンドネオンとチェロのコンサートへ行ってきました。
その組み合わせにワクワクしながら出かけました。
聞いているとベースを担当しているチェロがとても新鮮でした。
そしてバンドネオンの奏でるメロディととてもあっていてこういう編曲って誰が考えるのかな~、既存の合奏曲として楽譜があるのかしら?と思っていたら「バンドネオン奏者の方が今回のチェロの楽譜をすべて書いた」とお話しされていました。
バンドネオンのオリジナル曲もいくつか演奏されていました。
バンドネオンというと「アルゼンチンタンゴ」と思うけれど、ドイツ発祥の楽器だそうです。 その重さは約7㎏あり、膝の上に乗せ四肢を駆使して演奏するダイナミックな姿が踊っているようにも見えました。
「アルゼンチンタンゴ」というジャンルも「バンドネオン」も生で聞くのは はじめてで、ましてチェロとのアンサンブルというのはとても新鮮でした。
どの曲もとても素敵だったのですが、アンコールで演奏されたオリジナル曲で、闘病中だった友人へ作った曲がとても心に響きました。
タイトルはその友人の名前(○○さん)をつけた「chanson de ○○」で、病気がよくなったらまた一緒にフランスの街を歩こうねという気持ちをこめて作った曲で、聞いていると二人が楽し気にスキップするかのようにフランスの田舎町を歩いている情景が浮かんできました。
そして、Hapoさん(母)とその昔、一緒に旅した南仏の風景が重なってなんだか涙ぐんでしまったのです。
生の演奏を久しぶりに聞いたことで
心が動くのを感じました。
ああ、これが「感動」という感情だったのだ。
隣のオットは舟を漕いでいましたが、それも心地良さの表れです。
忙しい日々を過ごしているオットにも癒しの時間になったようです。
バンドネオン:小川紀美代
チェロ:三間早苗