雑誌・暮しの手帖25号が発売されてすぐに本屋さんで
ぺらぺら~と中身を見て今号は買わなくていいかな、
と元に戻しました。
でも、気になった記事はあったのです。
発売からひと月が経とうしたある日、
再び雑誌を手にして
やっぱり手元に置きたいと買い求めました。
雑誌にも旬があるとしたら
発売日すぐに買ったほうがいいのかもしれません。
でも暮しの手帖の旬は発売日が過ぎても
ずっと続いているように思えます。
手元に置きたくなるほど魅力を感じたのは
特集ページのあれこれではなく、
連載のひとつ「また旅。」の”オホーツクへ” です。
北海道へは何度も旅行に行っていますが、まだ訪ねたことのない、
そしてぜひ行ってみたいと思っている場所が紹介されています。
それは斜里町にある「北のアルプ美術館」です。
「アルプ」は詩人で哲学者の串田孫一さんが
責任編集をした文芸誌でそれに感銘を受けた山崎猛さんが
アルプの精神を次世代に残したと開館した私設美術館です。
私は”アルプ”のことを池内紀さんの本の中から知り、
その著作を「北のアルプ美術館」から購入したことがあります。
↑ そのことも以前書いていますが、
それも暮しの手帖がきっかけで書いた記事です。
↓ 暮しの手帖に連載された「また旅。」から
影響をたくさん受けています。
ワタシの中では、「アルプ」~「串田孫一」~「池内紀」~「畦地梅太郎」~「大谷一良」がぐる~っと一緒の仲間になっていて勝手に馴染みのおじさんたちと思っています。 どこかの山小屋で彼らがひと晩語り合っているのをテーブルの隅っこに座って聞いていたいなーと思うのですが、実際にそのシーンに遭遇したら内容が濃くて篤くて難しくてちんぷんかんになってしまうとは思うんですけれどね。
その孫一さんの可愛いイラスト入りバッグをはるか昔に静岡県の伊東駅前にあったパン屋の江戸屋さんで購入してずっと買い物バッグとして愛用していたのですが、ついにイラスト部分がはがれて消えてしまってただの茶色の手提げ袋になってしまいました。 再び同じものをと思うのですが、残念ながら伊東の江戸屋さんは随分前に閉店してしまいました。 その孫一グッズは甲斐みのりさんも紹介していますから、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。 孫一グッズを購入できるかは不明ですが、富士宮市にある本店と城北店はいまでも営業をされているようです。
斜里町の「北のアルプ美術館」へ行きたいという話をしていたのに、いつのまにやら静岡県にあるお店の話になってしまいました。 この展開もアルプつながりゆえですね^-^
せっかく北海道へ行くのなら、
併せて行きたい場所はいっぱいあります。
札幌だけでも2、3泊して行きたい博物館やお店があります。
まして斜里町まで足を延ばすなら、
むむむむ~1週間あってもたりませんね。
20年ほどまえにカヤックを積んで北海道旅行をしたときも、
10日間ではぜんぜん足りませんでした。
欲張らずに一点集中で巡ってみたいと思う気持ちと、
あちこち行きたいと欲張る気持ち。
それらを考えているだけで、
まずまず楽しい空想旅行です。
さて、本当に出かけられる日は、
いつになることやら。
どこへ行くのか、行けるのか。
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