老母の握力

介護の入り口。老母(ローボ)と老娘(ロームス)のつれづれ。

7月の母とのランチ その1

グーグルマップさんは、母のいるホームを検索すると

 

「この場所は4週間前に訪問しました」と教えてくれます。

 

 

ひと月経つのが早いです。

 

 

今月は Hapoさん(母)が車椅子に乗ってヘルパーさんに

 

付き添われて玄関に出てきてびっくり!!!

 

 

 

歩けなくなっちゃったの???

 

 

 

先に玄関に出て来てワタシと話していた職員の方も

 

「えっ? どうしたの?」と驚いています。

 

 

ヘルパーさんは

 

「車椅子でお出かけではないんですか?」

 

母に 

 

「車椅子で出かけたいの?」と聞くと

 

母:「わからない。 だって車椅子持ってきてくれたから座っただけよ」

 

新しく入ったヘルパーさんだったので様子がわからず気をきかせて

 

車椅子を用意したみたいです。

 

職員さんは 「びっくりしたー。 歩くのいやになったのかと思った~」

 

母:「歩けるわよ、歩行器があればね。」

 

ヘルパーさんが急いで部屋から歩行器を持ってきてくれて

 

それを使ってスタスタ歩いて車に乗ります。

 

車への乗車も足がちゃんと上がって

 

介助なしで乗れてホッとしました。

 

ワタシ:「今日は、調子いいみたいね」と声をかけると

 

母:「そうぉ~?」

 

職員さん:

「最近 歩くのがいちだんとしっかりしてきたので車椅子に乗っててホント、

 びっくりしましたよ~。」とワタシに話しかけます。

 

母:「ほらほら、おしゃべりしてないで レッツラゴー♪」

 

みんなで大笑いしながら、

 

「行ってきまーす♪」

 

「行ってらっしゃ~い♪」と 7月のランチの日が始まりました。

 

 

 

梅雨が明けて真夏日になったこの日。

 

自宅マンションへ行く途中の海沿いにある公園が海水浴場になります。

 

大きな浮き輪がスラリと並んだお店や水着で歩く親子を見て

 

「もう夏になっちゃったわね~」と 眩しい海と空を見て 母が言います。

 

ワタシ:「もうすぐ、1年経つね」

 

母:「なにが?」

 

ワタシ:「ホームに引っ越してからよ」

 

母:「そうなの? もう そんなに経つの? 早いわね~。」

 

早く感じてくれているのは、刺激のある日々を過ごしているおかげかな 

 

と思いながら相槌を打っていると

 

母:「今日はね、朝9時ごろに nokoちゃんが来るって教えてくれたのよ。

 

 もっと早く教えてくれれば なにを食べたいか じっくり考えられたのに。」

 

 

今日も母の食欲は全開です!!!

 

 

何を食べましょうかと 尋ねると

 

 

「水羊羹でしょ、かぼちゃの煮たの、カステラとか ヨーグルト、

 

 あと青汁(野菜ジュースのこと) 青汁、青汁がいいわね。」

 

毎回 ほぼ同じことを言う母。

 

「野菜の名前 言ってください」という認知症テストになってしまっているのかと

 

ちょっと不安になりつつも 

 

食べることに関しては真剣な母ですから

 

真剣に食べたいものを答えてくれているのだと思います。

 

 

月に一度のお楽しみが、

 

毎回同じような内容でも 

 

好きなものであれば満足なんでしょうね。

 

 

 

今日もスーパーに寄って買い物して行くかと聞くと

 

母:「この間のお店のは美味しくなかったから 行かない」

 

ワタシ:「他のお店に寄ってもいいのよ?」

 

母:「nokoちゃん 何か用意してくれているんでしょ。だから寄らなくていいわよ」

 

 

先月のこと 覚えているのね。

 

食の記憶はちゃんと刻まれていますね。

 

 

 

この日も 午前11時頃に部屋に着くと 

 

母が「部屋着に着替えたい」と服を脱ぎ始めました。

 

前回 食べ物をこぼして服を汚してしまったので

 

着替えたかったようです。

 

 

着替え用のスウェットの上下を出すと

 

「こんな厚ぼったいの嫌よ。これしかないの? まあしょうがないわね」

 

 

 

「お腹すいたわよ。 早く食事出して。さっさと出すー。青汁~」

 

いきなりテンションが上がります。

 

オット:「Hapoさん 今 nokoが青汁注いでます。 まもなく到着しまーす」

 

ワタシ:「到着でーす」

 

母、一気飲み~の後 (グラスは80mlほどの小さめのものを使っています)

 

「ぷはぁ~ ビールの一気飲みだわね~ もう一杯!」

 

オットが「Hapoさん さ、さっ もう一杯どうぞ」とお酌します。

 

オットにしばし母の相手を頼み、食事をお皿に盛りつけます。

 

1皿目は

カニクリームコロッケ 1個、にんじんピューレ(大匙1ほど)クリームチーズ半個

 

クリームチーズを見て

 

母:「これ何?」 

 

ワタシ:「クリームチーズよ」

 

母:「そんな高級品買ってこなくていいのに」

 

ワタシ:「いえ、スーパーで売っている安物ですから。」

 

 

2皿目は 枝豆のムース

 

3皿目は ポテトサラダ

 

母:「この間よりは おいしいわね」

 

はい、ありがとうございます。 ワタシが作りました。

 

ポテトサラダを半分ほど食べたところで、 

 

母:「水羊羹は無いの?」

 

ございます。 今 お持ちいたします。

 

 

母:「これも この間よりおいしいわね」

 

はい、デパートで調達させて頂きました。 こちらはやや高級品でございます。

 

 

水羊羹を食べだすと、

 

おいしいと言ってくれたポテトサラダにはもう手を出さず

 

水羊羹も1/3ほどを残し、

 

「もうお腹いっぱい。いらないから nokoちゃん食べて。

 

 そういえば、あなたたちは 食べないの?」

 

と 周りに目をむける余裕ができたようです。

 

 

ワタシ:「まだ11時半だから おなかすいてないのよ。 あとで食べるからね」

 

母:「そうなの。ワタシはおなかいっぱいだからちょっと横になるわよ」

 

枕を高くして横になるとしばしおしゃべりタイム。

 

 

そのうち、スースーと寝息が聞こえてきます。

 

スー スー  ぴー ぴー

 

おや? 寝息がふたつ。

 

部屋の隅で本を読みながら見守っていたオットもいつのまにかフネを漕いでいます。

 

 

とりあえず、母の食器を片付けてから

 

もうひとつ 寝息が加わり三重奏になりました。

 

 

エアコンの効いた部屋で母と夏のお昼寝。

 

昼寝は夏の季語ですね。

 

「スーピーピ寝息三っつの昼寝かな」

 

平和で幸せな時間です。

 

 

 

お昼寝から目が覚めたオットとワタシはお腹が空いたのでお昼ご飯にします。

 

 

長くなるので お話は次回へ続く~ です。

 

 

「昼寝覚め 母変わらずの 食べたがり」編 乞うご期待(^^♪