老母の握力

介護の入り口。老母(ローボ)と老娘(ロームス)のつれづれ。

11月の母の外出

日曜日に母と会ってきました。

 

今回は何日か前にワタシが来る日を知らされていたらしく

買い物や食べたい物のメモ書きを手に玄関に現れました。

 

母のマンションへ行く前に買い物をするためにスーパーへ寄りました。

お店に一緒に行くと疲れるので待っているという母を車に残して買い物を

済ませるとHapoさん(母)がオットとおしゃべりに花を咲かしていました。

今日のHapoさんはずいぶん元気なので後から疲れないといいのですが。

 

マンションに着くと同じマンションに住む方がちょうどエントランスにでていて

Hapoさんに声をかけてくださいました。

「おひさしぶりですねぇ。 お元気そうでよかったわ」と言ってくださり

母がエレベーターに乗るまでずっと見送ってくださいました。

 

部屋に入って今の方は?と聞くと

「顔は覚えているけれど名前は思い出せないわ。

でも温泉大浴場でよく一緒になっておしゃべりしたことは覚えているわよ。

お世話になった方だろうけれど、なんていう方だったかしらねぇ。

それよりお腹が空いたから早く食事の仕度してちょうだい。」

 

母の食への記憶は薄れることはないようです ^-^

 

母の食べたい物のリストには

「青汁、カステラ、水ようかん、チーズ」と書かれていましたが

用意したのは

 

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青汁、たまご粥、鶏肉のクリームシチュー(歯茎でつぶせるやわらかさのもの)

白はんぺん、ゆで卵ペースト です。

 

お目当てのものは青汁しかありませんでしたが、

どれも美味しいと言って食べてくれます。

とくに白はんぺんを気に入ってお代わりをしました。

前に出したときはお気に召さなかったのに、その日の気分で変わるんですね。

 

水ようかんは時節柄もう売っていなくて用意できなかったと伝えると

そうね、「もう冬だものねえ。仕方ないわね。」とあきらめるものの

「カステラはあるわよね。」と催促します。

 

はい、ご用意しましたよ。

 

一切れだすと

 

「これだけ?」

 

もうひと切れだすと、満足そうに食べ終えました。

 

チーズもあったのですが、

もういらないというのでこの日の昼食はこれにて終了。

 

食べ終えてすぐ横になると牛になるわねと言いながら

頭を高めにして横になっています。

 

そのうちスースーと眠ってしまったので

食器の片づけをして

オットとワタシも一緒にお昼寝。

 

たまに会うのだから寝ないでおしゃべりしましょうよ と思うものの

Hapoさんが疲れないリズムで過ごしたほうがいいかなと思っています。

30分ほどのお昼寝タイムが終わると、

いつもと同じように足の爪切りとマッサージ、そしてヘアカット。

 

Hapoさんもそのつもりで自分から髪の毛切ってくれる?と言ってきます。

 

もちろん、よろこんで♬

 

「nokoちゃん、だんだん切るのうまくなってくるわね」と褒めてくれます。

 

毎月切るので、切る加減がわかってきて、

準備や片付けもスムーズになってきました。

 

ヘアカットが終わると3時過ぎですが、

「夕飯が5時だからそろそろ帰らないと。」と言い出します。

 

マンションからホームへは車で15分ほどですから、

「もう少し一緒にいましょうよ」といって

おしゃべりにもうひと花咲かせます。

 

「何にもできなくて、いつも世話をかけるばっかりで悪いね。」

 

というHapoさんに、

 

「Hapoさんは年をとるということを教えてくれているんだよ。

 オットもワタシも感謝しているのよ。

 Hapoさんのおかげで年をとるのが楽しみだなと思っているのよ。」

 

「そう~。役にたっているんだねぇ。そんなこと言われたら照れちゃうねぇ」

と顔をくしゃくしゃにして泣き笑い。

 

帰りの車では私の手をずっと握っていたHapoさん。

 

なにか不安なことがあって人の温もりが欲しかったのかもしれません。

ワタシの手を握ることでそれが少しでも和らいだのならいいのですが。

 

その日の夜、

 

ワタシの心を温めてくれたのが、

 

Hapoさんの手のぬくもりだったように。