老母の握力

介護の入り口。老母(ローボ)と老娘(ロームス)のつれづれ。

髪の毛を切りました

私ではなくて 母の。

 

ホームでは訪問美容で髪の毛をカットしてもらえるのですが 今はコロナの影響で中止しています。長くなってしまった髪の毛を切ってあげたいのに部屋にも入れず美容師さんへもお願いできずで ずーっと気になっていました。

 

今回 母の自宅へ帰ったおかげでようやく髪の毛を切ることができました。

 

昼食を食べてしばらくゆっくりしたところで「髪の毛切ろうか?」と言うと「めんどくさいからいい」と断られたもののおしゃべりしてからもう一度聞いてみると「そうね  nokoちゃんは めんどくさいないの?」と聞くので「ちっともめんどくさくないよ」と答えると「じゃあ 切ってもらおうか」と すっとベッドから立ち上がりました。その動きのスムーズなこと。 やっぱり切ってほしかったのね。

 

さて鏡の前に座ってもらい

「お客様 本日はどのようにカットいたしましょうか?」

 

「後ろは長めに残して、サイドは耳がでるように 前は生え際で切ってください」

 

「はい ではそのように切ってみますのでしばらくお時間ください」

 

「え~ 座ってるの大変だからサッサと切ってね」

 

最初に後ろから切り出すと 

 

「前を短くって言ってるでしょう」

「髪の毛が服に入っちゃう」

「左右の長さが違う!」

 

言いたい放題だわねぇ~。

 

「前髪を生え際でパッツンと切ってちょうだい」と何度も何度も言われるものの

猫毛の母の髪の毛は横に分かれてきれいにウエーブになっていてそのスタイルのままのほうがいいと思うのに受け入れてくれません。

本人の希望通りというものの 生え際ギリギリのカットをどうやればいいのか悩んでしまいます。どうにか切ったものの まだまだ短くというので「どうしてそんなに短くしたいの?」と聞くと「ほかの人はみんなそうだから」と言うのです。

「そういう風に見えるけど他のひともこれくらいの長さかもしれないし、Hapoさんにはこのスタイルのほうが似合うと思うわよ」と伝えしぶしぶ承諾してくれました。

 

オットが切り終わった姿を見て

 

「Hapoさん よく似合ってますよ すっきりしてよかったですね」

と言うと 「そ~ぉ そうかしら」とご満悦の様子。

 

いくつになっても異性のことばには魔法があるようですねぇ。

 

素人ながらも まあまあの出来になったようです。

 

 

母は昔から前髪が長いことを嫌っています。

眉毛より短く切るか、長くするのならピンで必ずとめるかのどちらかです。

娘の私へも同じことを要求します。

目に前髪が入ることは許されないことのようでテレビで若い子たちが目がかくれるような髪型をしていると必ず文句を言っていました。

 

母の呪縛から逃れられず 今の私も前髪は短めですよ~(^^ゞ

 

とはいえ生え際でカットというのはさすがにできませんねぇ。

 

なんとか髪の毛を切り終えたら今度は爪を切ってほしいとリクエスト。

 

「左手は自分で切れるけれど右手は難しいのよ」

 

「老母の握力」 弱ってきたのかしら。

 

このときも「白いところがないくらい短く切ってね」と短めをご所望。

 

何事もショートがお好きな母のようです。