母と一緒に食事をしていて思うのは、母の食欲のすごさです。
それは普通食を食べているころと変わらずあるように思えます。
普段は流動食なので満腹感をあまり感じないらしく「おなかいっぱい食べたい」といつもいいます。 さて今回は芋ようかんをお代わり(といっても全量で80gほど)をしたものの「スフレパン」は自分から「半分でいい」と言ったので満腹を感じて食事を終えられたと思います。 急に食事量が増えれば消化器官が対処できない可能性もありますから綱渡りの食事になります。 外来診療で医師に確認して「流動食から やわらか食への移行を様子をみながらやっていきましょう」ということになりましたがホームではなかなか対応をしてもらえません。とはいえ 「様子を見る」という責任は家族が負うものだとも思うので私と一緒に食事をするときにチャレンジしていくことになります。 3日たっても幸い今回の食事内容で変わったことはなく、お通じも変わりなくあるようですからステップアップはできたようです。
一度 味をしめるとホームの食事への不満が募ってしまうかもしれないと危惧しましたがランチを食べ終えてしばらくするとホームでの夕飯を楽しみにしているようなことを言いその時刻に間に合うように帰らないといけないからとソワソワしだすほど。
「楽しみは食べることだけだからねぇ」とドロドロの流動食であってもそれを楽しみにしているのだから こちらとしては切ないといえば、切ない。
母から食べることを取り上げてしまったらほんとうに楽しみがなくなってしまうねぇとオットと話すと、オットはHapoさん(母)の食事を考えたり作ったりすることをnokoも楽しそうにやっているからいいんじゃあないの と言う。確かに、そうかも。
ホームでの夕飯は午後5時からはじまりそのあと7時ごろまではダイニングで過ごしテレビを見たりしているようで「5、6、7は晩御飯♪ ゴーロクナナはばんごはん~♪」と自己流で歌っているHapoさん(母)の食欲はまだまだ旺盛のご様子です。
母は日常のあれこれをよく歌にしていて
「三時のおやつはクリミール♪」もお気に入りのひとつです。
クリミールは総合栄養飲料で1パック250mlで200kcalあります。
これを10時と15時に飲んで栄養不足を補っています。
食事内容を見直して食べられるものが増えてクリミールに頼ることがなくなる日がくるといいなぁと思っていますが、母としてはお気に入りのドリンクなので飲めなくなることのほうが不満になるのだろうなと思います。
母に食欲がある
それがなにより嬉しいことです。
そうそう 外来診療の時に
「体重増えたんじゃあないの? 元気になったみたいだねぇ」と言われたら
「ちっとも元気じゃあないですよ もう90歳ですよ 背中が痛くてしょうがないですよ」と愚痴り始めるHapoさん(母)に 今回もタジタジのドクターでした。