「今日あったこと」、「今日の出来事」でもいいのに、
『今日の人生』というタイトルなのが
益田ミリさんらしさだな~と思います。
ミシマ社発行で、装丁がとてもユニークで
紙の色がうす桃色、緑色、黒色、水色の4色で
紙の厚さがところどころ違っていて、
黒のページは3コマの「昨夜の夢」が描かれていて
20~30文字ほどの文章なのに、イラストになることで
夢を見たことがはっきりと浮き上がっています。
ワタシも面白い夢を見た時は起きたらすぐに忘れないように
懸命にオットに話すのですが、
頭の中の映像をなかなか伝えきれないもどかしさがあります。
オットにとってはどうでもいいことなんでしょうけれど、
なぜか語りたくなるのです。
その「なぜか」の部分をミリさんはうまく表現されているなぁ。
そして、ミシマ社社長のミシマさんも登場。
トレードマークのボーダーの服と短髪すがたで
ミシマさんだとわかる。
ミシマさん、他の服だって着ているのにね。
話のなかのその他大勢の人たちが
○描いてチョン的なラフさなんですけれど
その姿が目に浮かぶのですよね。
かと思えばじっくり描き込んだその他の人々もいます。
その違いは締切までの時間か、気分なのかは不明ですけれど。
どちらもアリな面白さです。
そして、「ミリ」というペンネームが手塚治虫作品の「ジェッターマルス」からだっと小学生のときのエピソードがありました。 可愛いあだ名にしてもらいたくて友達からの候補をことごとく断り、当時はやっていたその番組に出てくるロボット少女「ミリにしたら」と言われて即決!心の中で「やったぁ~その名前が出るのを待っていました」ということだったのです。 ミリさんすごいな、あだ名を自分で選んだなんて。
*カフェでアップルパイを注文したら隣の席の人達が「ここのアップルパイは世界一」と話しているのが聞こえてきて、ふふふ。な今日の人生
*喪服を買う。「なんにもない時に買うのがいいのよ」誰かが言っていた。悲しみを買って帰ったような気持ちだった、今日の人生。
*布団の入ってからもまだ映画のなかにいた、今日の人生。
*私の人生に降りかかってくる面倒な出来事をすべて作品に昇華してみせると改めて思った、今日の人生。
やっぱりミリさんいいね。
と思ったワタシの今日の人生^-^
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