10月に行った東京国立近代美術館で開催中の棟方志功展のことを
ようやく書いています。
民藝の旅をするとどこかで必ず出会い
東京国立近代美術館での展示は大作が多くて見応えあり!で、
その中でも気になったのが↓コレです。
「花矢の柵」
大作ぶりが、これではわからないけれど、
1961年に青森県庁舎の壁面を飾るために制作された
252×711cmの木版、彩色作品です。
日本では南から北へ文化が広がってきたと言われてきたが
青森(北)から文化を広めてやろうという意気込みで
作られ、「心の矢で美しい花を射止める」
「アイヌの祭事で神に捧げる花矢」が、
創作の原点だったようです。
自分と同じ年に誕生したこの作品が妙に身近に感じられました。
この作品の所蔵がかつて鎌倉に棟方版画館があったからか、
収蔵館が変わってるのも興味深いところでした。
志功センセの出身は青森ですが、
その地で居住し作品制作をすることはなかったようです。
それでもやはり作品の多くが青森で守られていくのでしょうね。
「旅する絵画」~小説の題材になるかしら?
知っている風景の作品がやはり気になるようで
このテトラポットと富士山も懐かしかったです。
上の作品も含む「東海道棟方版画」制作メモ。
なぐり描きのようなのに、魅力的。
本の装幀もよかったし、
やっぱり志功センセはすごいな~と
思ったのでした。
会期は12/3(日)まで。