棟方志功は大きな版画(板画)だけではなく、
和菓子屋さんなどの包装紙のデザインもたくさん手掛けました。
↓これは、長野県・下諏訪 不二屋のもの。
諏訪大社秋宮近くにあったお店は、「初霜」や「力餅」という素朴なお菓子がとても美味しかったのですが、残念ながら閉店してしまいました。 「紙モノ」整理をしてもいつも捨てられずに手元に残っています。
こちらのお店は今もあって、
松平不昧公好みと言われる「若草」や「伯耆坊」が
とても美味しいんです。
島根は遠いけれど、東京日比谷にある
アンテナショップしまね館でも取り扱いがあります。
志功センセの絵の話が和菓子のことメインに
なってしまいそうなので軌道修正しなきゃ~^-^
さて、
雑誌「目の眼」6月号は、棟方志功特集でした。
この本の中でも包装紙がいくつか紹介されています。
世間でちょっと騒いでいるように感じるのは
生誕120年だからなんですね。
↓これはもう終わってしまったけれど、
↓の展覧会を国立東京近代美術館へ見に行ってきました。
詳しいことは別記事で書きますが、
絵ではなくて人を見に行ったようなにぎわいで、
(ここの企画展はいつもそうなのですよね)
じっくり味わうとはいきませんでした。
今まで各地で棟方志功作品を見てきましたが、
棟方志功記念館愛染苑にある資料館、旧居鯉雨画斎、民藝館「青花堂」です。
ボランティアガイドさんが「志功センセは、、、」と言いながら案内して下さり
すぐ側に棟方志功が版画を彫っているかのように感じました。
東京にあった今までの作った多くの版木は戦火に合い焼失しました。
しかし、版木で箱を作ってこの福光への疎開の荷物を運んだので、
いく枚かの版木は焼失を免れたそうです。
福光時代の志功センセは、お金に困ることもあったようで
魚代の代わりに絵を描いたこともあったらしいですよ。
近所のお蕎麦屋さんにも本物の軸がかけられていました。
そこの大海老天が美味しかったのも感動にひと役かっています。
お話しを聞いていたら福光時代の志功センセは
とても楽しそうだったと思いました。
美術館で見るよりも生活のなかで使われている
志功センセの作品がいちばんだと思えた富山の旅だったのです。
過去の青森旅行のプランに入っていたのに、
ついつい盛りだくさんの行程で、
記念館の前に着くも、開館時間に間に合わずあえなく断念を
二度経験しています。
記念館は老朽化で2024年3月に閉館されることが
決まっています。
閉館後の作品は青森県立美術館で管理するということですから
見ることは叶うでしょうが、記念館のお庭や建物を味わえる期間は
限られています。
三度目の正直をいつか! と思っているのですが、
はたして夢は叶うでしょうか。
志功センセのおっかけのような内容になってしまいましたね。