昨日は敬老の日でした。
NHKではそれにちなんだ番組がいくつか放送されました。
そのなかの認知症実話アニメに、ぐっとくるものがありました。
認知症の夫がズボンの上から紙パンツを履いているのをみつけた妻が
「お父さん横着して~。
紙パンツはズボンの下に履くのよ。」
というおおらかさ。
そのままほのぼのとして終わるのかと思ったら
冷蔵庫に買いおいていた甘いお菓子3個を
お父さんひとりで食べてしまったのを見つけた妻は、
「お父さん、ぶってもいい~?」と聞きます。
お父さん(夫)は、食べたことを覚えていませんから
なんで妻がそんなことを言ってくるのかわかりません。
「ええ~いやだよ~」というお父さんの反応に
妻は、ググッグ~とこらえています。
そんなエピソードを見ている「まどみちお」さんが
トンチンカン夫婦という詩を読み上げます。
その一部ですが、↓
笑いはたえずこれぞ天の恵みと
図にのって二人は はしゃぎ
明日はまたどんな珍しいトンチンカンを
お恵みいただけるかと胸をふくらませている
厚かましくも天まで仰ぎみて・・・
認知症で話が合わなかったり
できないことがあっても
それを はしゃいで楽しめる夫婦でいられるのは
幸せなことですね。
認知症のことを「辛い、大変」と思う方もいるかもしれないけれど
本人も家族も周りのひとも
「その人らしさを大切に」することが大事なのだと思いました。