映画・丘の上の本屋さんを観てきました。
移民の少年が古書店主から本を借りるだけの話なのですが、「だけ」ではありません。 丘の上の古書店主リベロ爺さんから本を借りて読む移民の少年エシエンの凛とした姿が印象的でした。 どの本もエシエン少年の糧になったことでしょう。 借りた本を公園のベンチで読む少年。 その公園で過ごす人々の日常もありふれたもののようで実はとてもかけがえのない時間だと伝えてくれていると思ったのは「コロナ禍」の日々を過ごしているからかもしれません。 その少年の家族や暮らしぶりは描かれていないものの最後に登場する本がその後の彼に大きく影響しただろうと想像しました。
この映画の原題は 『II diritto alla felicità』で「しあわせになる権利がある」という意味だそうです。ああ、だからかと思ったあのシーンのことは言わないでおきますね。
読んだ本のどこが面白かったか、
何が印象的だったかを聞くリベロ爺さんの目の輝きも見逃せません。
本を通じて友情を育む二人がそこに居ました。
エンドロールを見ていたら じわりと涙がこぼれる映画でした。