ノコノオト noko_note

nokoの雑記帳  あれこれつれづれ

市場の思い出

クリスマスイブの日に書いた記事へ

「 魚屋さん。 いい響きですね。~中略~ 市場が懐かしいなあ。」と

まりさま(id:ymaria53) からコメントを頂きました。

 

それを読んで市場へ買い物に行っていた頃のことを思い出しました。

小学4年生のころまで住んでいた家の近くには「トップセンター」という

カタカナの名前の市場がありました。

入り口からコの字に並んだお店は手前の左側から

・パン屋(山崎パンだったような??)

・八百屋

・魚屋

次が正面に当たる場所のお店ですが、記憶から飛んでいて

右側の列に

・卵屋

・乾物屋

金物屋

通路を空けて中央の奥側に

・煎餅屋

煎餅屋の手前の入り口側は2階へ上がる階段になっていたので

お店はありませんでした。

 

2階には何かの会社の事務所のようなものがあったようです。

 

給食の無い土曜日にはパン屋さんへサンドイッチ用にスライスしてもらった

食パンを二斤買いに行き家にあるハムやきゅうり、チーズを挟んで

兄たちと食べた思い出があります。

 

八百屋さんへ太葱を買いに行くときは

「東京ねぎと言って買ってきてね」と母からお使いを頼まれました。

 

魚屋さんへお使いを頼まれることはあまりなくて

母と一緒だったような気がします。

魚を選ぶのは子供に無理だったのでしょうね。

経木の舟にのったシャコがとても不思議なものに見えた思い出があります。

 

お煎餅屋さんは1枚でも売ってくれたので

自分のお小遣いで買いにいくこともありました。

中でも「固焼き煎餅」が好きでお店のおばさんが

「歯を折らないように気をつけて食べるんだよ。」

と紙に包んで手渡してくれました。

 

卵屋さんには1個8円から15円くらいの卵がもみ殻の中に並んでいて

大人の言い方をまねて(子供にはそう聞こえていて)

「10円のをじっこ(十個)くださーい」というと

新聞紙に五個ずつの列にしてクルクル~と巻いて包んでくれました。

 

市場の中の他のお店で買い物をしたことは

記憶にあまり残っていないのですが、

その市場にはほぼ毎日通っていたような気がします。

 

隣の建物がそろばんと書道の教室でそこへ通っていたから

ついでに買い物を頼まれていたのかな?

そういえば、そのお教室のお隣は今でいうドラッグストアのような

お店があって「ももの花」というハンドクリームを買った記憶があります。

今でもあるのかしら? ももの花。

 

夏のある日、西瓜を1個丸ごと買いに行くのに

ワタシ一人で買いに行くと言い張って行ったものの

重くて家のすぐ前で落としてしまい、台無しにしてしまったこともありました。

兄たちに随分責められたとは思うのですがそれは忘却のかなたです。

 

市場に行く手前には和菓子屋さんがあって

そこのあんこは絶品で餡子好きなワタシは

やはりお小遣いでやぶれ饅頭やきみ時雨、みたらし団子などを買っていました。

小学生で和菓子屋通いをしていましたが、饅頭や団子好きになったのは

あのお店の出会いがあったからかもしれません。

 

お肉屋さんは兄の一人と同級生の家で市場とは反対側の通りありました。

ご褒美に揚げたてのコロッケを食べたくて、

遊びにいきながらコロッケを仕込む大量のじゃがいもを運んだり

洗ったりするお手伝いをしてたこともありました。

当時コロッケは1個5円だったような気がします。

そのお肉屋さんの商品の8割がたは牛肉で豚肉はすみっこの方にあったのは

肉と言えば「牛肉」という地域性だったからだと思います。

鶏肉は、また別の「かしわ屋」さんでお買い物をしていました。

 

お酒や調味料はテレビアニメのサザエさんに出てくる「三河屋」さんみたいに

御用聞きに来てくれていたし、醤油や味噌は量り売りでした。

 

スーパーマーケット、ましてネットでポチッとできる

令和の今からみると、昭和のお買い物はなんとのんびりしていたことでしょう。

 

便利なスーパーマーケットでお買い物することの方が多いとはいえ

個人商店や野菜の直売所巡りを楽しみにしています。

 

今の家に引っ越す決め手になったのは

歩いて行ける場所に個人商店の

八百屋、魚屋、肉屋、パン屋そして図書館と公園があることだったので

まずまずな暮らしができていると思っています。