夕食後、見たいテレビもなくてつまんない~と思うと
どちらからともなく歌を口ずさんでいます。
最初に歌ったのは、
「菜の花畠に~入り日薄れ~」ではじまる歌。
「ところで、この歌のタイトルは? 誰が作詞したのかな?」
さっそく検索すると、
「朧月夜」作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一 です。
このお二人は、「故郷」、「春が来た」、「春の小川」、「紅葉」
なども作った名コンビです。
作った方のお名前はすぐに忘れてしまうけれど
歌詞は全部覚えていて歌えます。
どれも歌いやすくて、情景がうかぶ詩です。
季節外れの春の歌ですが、
歌っていると心和むからいいですよね。
じゃあ、夏の歌も歌う? と歌いだしたのが
「夏は来ぬ」 真夏の歌ではないけれど
すっかり林の中にたたずんでいる気持ちになります。
家の近所でもホトトギスが鳴きはじめると
いつもより早起きになって
夏を知らせてくれる声に嬉しさがこみあげてくるのが
毎年の恒例になっています。
その夏もそろそろ気配が薄らいで
虫の音が聞こえてきています。
「ちいさい秋み~つけた♪」を最後に唄っておしまい。
食後に歌を歌うと庄野潤三先生の小説の中に
住んでいるような気持ちにもなります。
生田の山の上のお宅のご近所に住んで、
「せんせー、今夜は一緒に唄いましょう」と
縁側から声を掛けている気分です。
お次は「七色の虹が~♪」と歌いだすオット。
最近の歌は知らないけれど、昭和の歌ならまかせて~。
ほんの10分ほどですが、
こういうさもない時間が我が家の憩いになっています。