Hapoさん 三度目の内視鏡検査が終わりました。
その日の検査は午前10時30分の予約だったのに呼ばれたのは、
11時20分。
事前に血液検査があるのですでに1時間半以上待ってやっと順番になった。
検査室に入ると検査の先生が、大きな声で
「この患者は一番最後にしてと言ったでしょ。なんで呼ぶの。」
と看護師にむかってお怒りのご様子。
「はい、だからこの方が最後です。」ですってー。
というか、予約時間過ぎてますよね。
もう充分に待ちましたよ。
Hapoさん 検査する前から待ちくたびれてぐったりです。
どうりで、後から来た人がどんどん先に呼ばれたわけだわ。
なら、年寄りの予約時間は11時過ぎって決めてくれたらいいのに。
そして検査は三度目の正直、とはならず快復はあまりみられず管は細いまま。
検査技師の先生は診断はしないので
「これからのことは担当医を話して。ま、流動食のままだね」
と言われたのは検査終了後、Hapoさんが診察台から車いすに移乗するとき。
その言葉がHapoさんに聞こえたかどうかはわからないけれど
検査の気持ち悪さからか下を向いたまま。
もう、なんて先生なの!
心無い言葉を言ってますよ。先生。
事実かもしれないけれど、もう少し言い方があるでしょう。
その後、会計でも後からの人がどんどん呼ばれる。
我慢強いHapoさんもさすがに、
「遅いね~。」
会計窓口へ行くと、
「検査科からデータが来ないのでまだ会計ができないんです。
もうしばらくお待ちくださいね。」
むむー。
むむむーーーー。
病院ではこんなこと日常茶飯事でしょう。
Hapoさんは、早く横になりたい様子。
「ごめんね、Hapoさんもう少し待ってね」というと
「お前が謝ることじゃない。」
うっーーー。
できた親ですなー。
結局、病院に来て3時間後にすべてを終わることができました。
駐車料金の割引は3時間までなので,
ぎりぎりセーフ。
(何が~~~~! )
さて、本題のこれからのこと。
帰りの車の中でHapoさんに現状を話し、
次回病院へ行ったときに担当医と
どのようなことを話すか気持ちを確かめてみた。
普通食を食べると食べ物を吐く恐れがあり
それにより誤嚥性肺炎を起こす可能性があること。
リスクがあっても固形物を食べたいか、
流動食を食べ続けるか。
Hapoさん しばらく考えて
「そりゃあ、安全性を優先するわね。」と。
流動食、やむなし。
老人ホームに戻り、遅めの昼食を食べるHapoさんに付き添うことができた。
まるで園児の食卓のようにプラスチックのカップに
どろりとした液体が5つ。
スプーンでそれぞれの液体をぐるぐるまわし。
順に口にいれていく。
「口から食べられるだけでも、幸せよ~。」
プレーンヨーグルトを口にすると、
「あ~おいしい。これ大好き。」
ぬるめのお茶がいいのと施設の人にリクエストして飲むと
しかめっつらをしたので、施設の人が
「熱かった?」と覗き込む。
顔をくしゃくしゃにして指でOKマークをつくり
「ばっちり~。」
とおちゃらける。
周りにいた人たちが大笑い。
Hapoさんが明るいのは、
自分の弱さや辛さを隠すため。
Hapoさんの無念さを思って涙をこらえる。
コロナ禍で家族の部屋への入室は禁止されているものの
この日は特別に私だけ部屋で一緒に過ごすことができた。
一緒に居た夫は車で待っている。
「夫君は来ないの?
部屋の中、見てもらいたいのに。」
引越しを手伝ってくれた夫君への気遣い。
入室人数は最小限にと言われているので来れないんだよというと
「じゃあ写真撮って見せてあげて。」とピースサインをする。
Hapoさんが明るいのは嬉しいのに、
なんで切なくなるんでしょうね。
「なるようになるから大丈夫よ。」と
Hapoさんに言われて、ホームを後にしましたとさ。