老母の握力

介護の入り口。老母(ローボ)と老娘(ロームス)のつれづれ。

退院したHapoさんに3回怒られる。

Hapoさん 無事に退院しました。

 

病院から車で20分ほどの自宅マンションへ帰り着くも、

駐車場からのエントランスには階段が3段ある。

正面玄関に横づけすればスロープがあるので段差なしで家に帰ることができる。

 

どちらから部屋に帰るか聞くと、「駐車場から」と答える。

歩行器を使っている自分を見られるのが嫌らしい。

なのに、ちょうど車でお出かけのお知り合いの方が建物から出て来て

バツの悪いこと。

 

けれどその方が、歩行器で歩くHapoさんを見て

「しっかり歩かれて、お元気になられたようで良かったですね」

と声をかけて下さり、救われる。

 

そののち、3段の階段を汗びっしょりになって上がる。

私が体を支えるものの、

次にどうしていいのかわからなくなっているHapoさんが怒り出す。

「どうしてこっちから入るの!!!」って。

 

えー 階段があってもこちらのエントランスから帰るって言いましたよね?

さっき、人に会ってしまったから、「もうやんなっちゃった。」のね。

1回目。

 

ようやっと部屋に帰りつきベッドに横になるHapoさんに布団を掛けたら、

「どうして、バサッーと掛けるの! 気配りが足りない!!!」

 

はい、申し訳ありません。

 

布団ってちょっと広げてから掛けるためにバッーと広げますよね?

それも、だめだったんですね。

これが、2回目。

 

 

夕食は一緒の食卓を囲むと、テーブルの上にはHapoさんの介護食と私たち夫婦が食べる普通食が一緒に並ぶ。

「まだ食べたくないから先に食べて。」というので仰せの通りにする。

 

私たちが食べ終えるとおもむろに食事を始めたHapoさん。

すると、

「まったくなんてひどい人達だ。私が食べられないものを同じテーブルに置くなんて。私は特別食(介護食)しか食べられないから、病院の人は気遣ってみんなは食堂で食べるけれど、部屋に食事を運んでくれて、ほかの人と食事をしたことはない。どうしてそれくらいのことがわからないの!!!」とすごい剣幕でおこる。

これが3回目。

 

昼食のときは、同じ食卓でこちらの食事に見向きもせずに食べていたのに。

たしかに昼の献立はHapoさんも私たちもほぼ同じ内容だったけれど。

 

病院では言えなかった不満を爆発させているHapoさん。

怒るのもエネルギーを使うのでその後はひたすら眠っている。

 

大きな爆発はこの3回だったけれど、噴火の火種はまだお持ちのご様子。

 

そんな退院初日のHapoさんでした。