手紙文学作品のひとつに紹介されていた
「小説家の一日・井上荒野/著」を読みました。
10の短編は、メールやメモ、小説の原稿など
「書くこと、伝えたこと」が話しの中核になっています。
それらが登場人物に大きく影響されていました。
小説家が主人公として登場する
本のタイトルにもなっている「小説家の一日」は
お話のなかの小説家の名前が「海里」なんです。
海と山(野)、ずばり著者の井上荒野さんがモデルですね。
八ヶ岳の麓の別荘地に住んでいて朝食や散歩のシーンは、
↓ 先日見たNHKテレビの「人と暮らしと、台所」での
荒野さんそのものだな~と思いながら読み終えました。
作品の中で「短編のプロットはなかなか かたちにならない」と
もやもやしている姿も描かれています。
もやもやしたのち、スッキリして作品が生まれてくるのですね。
台所は「文体」だと語っていた荒野さん。
新しい料理への挑戦も作品になっていくのか~
これからも楽しみです。
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