「2年間何もしていない
看護師さんは忙しくて何も頼めない
じっと寝ているしかない。」
Hapoさん(母)が、
そう言ったのは2月11日のこと。
毎日面会に行く、
ワタシのことも飽きちゃてますからね~。
何か楽しいことしたいよね~ と、
2月12日にインド更紗の本を持っていきました。
部屋に入るとHapoさんは寝ていたので
起こさずにいたら15分ほどたって
目を開けたHapoさんは
すぐに枕元の本に気づいて
自分でページをめくりはじました。
「こういうのをちょっと持っていると素敵よね。」
「こういう服を着ていると、「素敵ね」と声をかけられそうね。」
そうそう、ちょっととか
さりげなくがいいのよね 素敵ポイントは。
更紗工場で働くインドの女性たちが
敷地の地べたに座ってお茶(チャイ)休憩をしている写真を見て
「貧しそうに見えるけれど、
とても美しい姿をしている。
当人たちは思っていないかもしれないけれど
とても素敵ないでたちね。」
サリーの鮮やかさをうっとりと眺めていました。
Hapoさんも更紗布で服をいくつも縫ったわよね。
「そうだったかしら。
みんな忘れちゃったわ。」
そういいながらも更紗の本を
もういちど開いて「きれいね~ すてきね~」
と嬉しそうです。
次は更紗の端切れで作ったコースターを
持っていってHapoさんに見てもらいましょうね。
そう言っていたのに、
もう1週間Hapoさんに会えていません。
病棟でコロナ陽性者が出て面会禁止になって、
1週間すれば面会再開できるはずだったのに、
まだ再開の目途がたっていません。
今のところHapoさんは罹患していないようですが、
この先どうなるかはわかりません。
早くきれいな布や本を持って
Hapoさん(母)に会いに行きたーいです。
どうぞ皆さんが早く快復されますように。
看護師さんたちの疲労がたまりませんように。
笑顔あふれる病棟に戻りますように。