伊吹有喜/著 「雲を紡ぐ」を読みました。
盛岡でホームスパンをするおじいちゃんの家に突然やってきた高校生の孫娘。
親子三世代のそれぞれの事情を染織の世界とともに織りなす心の糸の物語。
きっついなー!と思う祖母や母のことば。
うやむやにして声を発せない父。
ホームスパンを通じて心を通わせ合う祖父と孫娘。
孫娘「美緒」の名の由来を語られるところや
「切れた糸はつなげばいい」など、
さりげなく心の灯になることばがいくつもあり、
家族の心のひだをうまく描写されていると思いました。
あの喫茶店でワタシもアイスコーヒー飲んだな~とか、
盛岡の町の風景も広がって旅気分も味わいました。
初めての作家さんだと思うのですが、
「四十九日のレシピ」を書いた方なのですね。
NHKで放映されたドラマを思い出しました。
あの時も観終わって「じーん」としていたなぁ。
ワクチン接種後の「じーんと体が重い」は、治まって
今回が一番早く副反応から快復しました♪