俣野別邸庭園のこと、まだ続きます^-^
建物を設計したのは佐藤秀三という建築家だということを
パンフレットを読んで知りました。
昭和初期モダニズム影響下における建築物として
高い評価をうけたそうです。
モダニズム建築といえば、
ル・コルビュジエに師事した坂倉準三を思い浮かべますが、
佐藤秀三という建築家はどんな方だったのでしょう。
検索していたら
建築家 佐藤秀三の世界というページを見つけました。
俣野別邸とおなじく住友財閥に関連する建物をいくつか
設計していたようです。
建築作品の中に画家の「向井潤吉邸」があるのを発見しました。
ここは現在、向井潤吉アトリエ館になっています。
ワタシも以前この建物を訪ねたことがありますが、
アトリエ兼住居と岩手県から移築した土蔵のつながりが
とてもよくて、庭を面した広縁に置かれた椅子に腰かけ
まったりしたことを思い出しました。
建物は建てられた(住む)方のために造られたものであって
決して建築家の作品として披露するために造ったものではないという
強い意向があったため、情熱はあれど、その名が世に知れ渡ることは
少なかったようです。
公開している10棟の建築物のうち
小金井の2邸以外は行ったことがありました。
知らずとも、良いと思える建築が
同じ建築家のものだったという事実が
後世に続いているパッションのように思えてなりません。
山形には文翔館をはじめ多くの歴史的建造物や近代産業遺産があり
土木県令との異名をもつ三島通庸が街づくりに力を発揮します。
疑洋風建築もあり、少なからずその環境が設計精神に影響があったのかも
と想像します。
あったのではないでしょうか。
俣野別邸から明治時代へもタイムスリップしました。
出かける機会が増えると、想像や空想や、
そしてワクワクが
どんどん増えていきます。
そんな機会を日常にしていきたいですね。